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「え、俺のリクエスト聞いてくれるの？！」
『うん！はんじょうくんは夕飯外で食べてくるんだって。だから！』
いつも俺ら３人の夕飯を作ってくれているAが珍しく俺に夕飯のリクエストがあるか聞いてきた。
基本的に普段は師匠のリクエストしか通らないのに…！(いやまぁ師匠がいつも俺が言う前に言っちゃうからなんだけど…)
「じゃあオムライス！オムライスがいい！」
『うん！分かった！』
…
(もーーなんで！なんで今日に限って残業なんだよ！！！)
せっかく自分のリクエストの夕飯が待っているというのに残業を頼まれてしまった。
師匠もいないからAと２人でご飯食べられると思ったのに、この時間ではもう寝てしまっているだろう。
ため息をつきながらもなるべく早く帰れるように手を動かした。
…
「た、ただいま〜…」
…返事がない。やはり寝てしまったのだろうか。
とりあえず悲しい。自分のついてなさに嫌気が差す。
Aが寝ていると悪いので静かに廊下を進みドアを開けるとーー
「ちょ、何これ？！」
リビングのテーブルの上には美味しそうなオムライスが２つ。ーーーつまり、２人分残っているのだ。
ソファで寝てしまっていたAに近づき、軽く揺すって起こす。
「A、ご飯なんで食べてないの？！」
混乱した頭のまま聞く。
ゆっくりと目を開いたAは
『だって、せっかくとりっぴぃがリクエストしてくれたから２人で食べたかったんだもん…』
そんなAの答えを聞いたら頭より体が先に動いて、気づいたらAが俺の腕の中にいた。
『とりっぴぃ…？』
まだはっきりしない声で名前を呼ばれる。
……やばい。めちゃくちゃ好きだ。
「A、待っててくれてありがとう。ホントに嬉しい。」
そう言って体を離す。
名残惜しさはあるが、この状態のAは本当に危ない。マジで危ない。色々と。
起きたばかりの上にこんな事があって混乱して頭の上に？を浮かべたAの頬をペチンと叩き
「とりあえずちゃんと起きて！(笑)ご飯食べよう？」
と言って２人でテーブルについた。
…
「あれはヤバいって……」
夕飯を食べ終え、部屋に戻ってきてからというもの帰って来たときのAがずっと頭の中を巡っている。
今までも何となく他の人よりは特別に思っている自覚はあった。けれど今日の事で分かった。
俺のこの気持ちはルームメイトとかだからじゃない。純粋にAが好きだ。
続く (更新停止中)
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かすみ(プロフ) - もう更新されないですか？当時から7年くらい経ったんですね。もし良かったらお待ちしています。 (4月5日 4時) (
レス) @page10 id: e53abe021c (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - GENE家族の続き書いてほしいです！！ (2018年3月15日 3時) (レス) id: bbe45bfa04 (このIDを非表示/違反報告)
sion(プロフ) - ナスさん» ありがとうございます！ (2017年8月24日 21時) (レス) id: 397a2c2754 (このIDを非表示/違反報告)
ナス - おもしろいです！応援してます！ (2017年8月24日 4時) (レス) id: 7eb6630bef (このIDを非表示/違反報告)
sion(プロフ) - にの子さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！更新頑張ります！ (2017年8月18日 12時) (レス) id: e37a7295bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sion | 作成日時：2017年8月9日 0時
