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…
『遅くなっちゃったなあ…』
腕時計を見ながら１人帰り路につきながら呟く。
もう２人とも家にいるだろうか。
とりっぴぃは今日飲み会だとかなんだとか言ってたけどこんな時間だともう帰ってるかな。
そんな事を思いながら家のドアに手をかける。
『ただいま〜…』
と小声で言いながら家に入る。
リビングへ行くとそこから続くはんじょうくんの部屋からは声が聞こえたので生放送でもしているのだろう、いつもの事だ。
しかしとりっぴぃの声が聞こえない。まだ帰ってきていないのか、はたまたもう寝てしまったのか。
(まあでも酔っ払ってリビングとか廊下で寝てなくてよかった…)
これははんじょうくんから聞いた話だが、とりっぴぃは酔っ払うと普通の人では手が付けられないらしい。出会って間もない私なんかではどうしようもないだろう。
私は安心し、寝る支度を整え自分の部屋へと入った…のだが。
『嘘でしょ…』
なぜとりっぴぃが私のベッドで寝ているのか。
『これ起きるのかな…』
とりあえず自分のベッドに寝ているとりっぴぃへ近づき、彼の腕を軽く叩きながら声をかける。
『とりっぴぃさ〜ん？起きて〜ここ私のベッドだよ〜…』
｢んぅ…｣
『お〜き〜て〜』
｢ん〜A…？｣
とりっぴぃが薄く目を開く。
そして笑みを浮かべた彼は私の手首を掴み、ぐっと引っ張った。
……さっきまで、寝てるとりっぴぃを私が起こしてなかったっけ？なんでこの一瞬で私はベッドに寝ていて、彼は私の上にいるのだろう。
(もしかしてこれ…押し倒されてる？！)
いきなりの状況に焦る。
『ちょ、ちょっと待ってとりっぴぃ？！』
｢Aちゃん…かわいい〜｣
(めちゃくちゃ酔っ払ってるじゃんこの人…！)
『どどどうしようこれ…！』
私の手をベッドに押さえつける彼の手は酔っ払っているとは思えないほど力強く、逃げることも出来ない。
｢ねぇ…今どんな気持ち？｣
呂律の回らないままとりっぴぃがにこにこしながら言う。
『どんな気持ちって…！』
｢俺はねぇ、たのしいよ｣
『？！』
楽しいって、どういうこと？！
い、いや酔っ払ってるだけだし、深く考えたら負けな気がする…。
『ちょ！なに？！』
急にとりっぴぃから力が抜け、私の上にどさっと被さる。
顔を覗くと寝ているようだ…。
(この状況で普通寝る？！)
不覚にもドキドキしたまま彼の下から抜け出し、そのままにしておく。
しょうがないのでリビングのソファで寝ることにして、部屋を出た。
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かすみ(プロフ) - もう更新されないですか？当時から7年くらい経ったんですね。もし良かったらお待ちしています。 (4月5日 4時) (
レス) @page10 id: e53abe021c (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - GENE家族の続き書いてほしいです！！ (2018年3月15日 3時) (レス) id: bbe45bfa04 (このIDを非表示/違反報告)
sion(プロフ) - ナスさん» ありがとうございます！ (2017年8月24日 21時) (レス) id: 397a2c2754 (このIDを非表示/違反報告)
ナス - おもしろいです！応援してます！ (2017年8月24日 4時) (レス) id: 7eb6630bef (このIDを非表示/違反報告)
sion(プロフ) - にの子さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！更新頑張ります！ (2017年8月18日 12時) (レス) id: e37a7295bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sion | 作成日時：2017年8月9日 0時
