#5 -h- ページ5
｢っはぁっ…なんで何も知らん俺がこんな頑張んなきゃいけねぇんだよ…｣
部屋のドアの前で膝に手を付き息を切らしながらまた愚痴を吐く。が、とりっぴぃが困り焦っているのは多分本当の事なので急いで部屋のドアを開ける。
そして思いっきりリビングへのドアを開け、
｢おい！とりっぴぃ緊急事態ってなんだよ！｣
そこにいるであろうとりっぴぃに向かって叫んだ。
…
思い切り開けたドアの先にあるリビングにはとりっぴぃと、全く知らない人間がいた。しかも女。
何？とりっぴぃ家に女連れ込んだの？
｢…は？誰？てかお前の緊急事態って？｣
｢師匠！違うんすよ！てか帰ってきてくれてありがとうございます！｣
｢いやお願いだから俺に状況を説明してくれ…｣
『あの！私から説明させてもらってもいいですか…！』
とりっぴぃと向かい合うようにソファに座っている見知らぬ女が口を開いた。
『実は…』
…
｢はぁ、なるほど…？それでAは行く場所もないからしばらくはここに住むって事か｣
『そういう事になります』
｢…まあなっちゃったもんはしょーがねえんじゃねぇの？けど１個知っといて貰わないと困ることが…｣
｢それ！それを説明したくて師匠を呼び戻したんすよ！！
｢じゃあラインで先にそう言っとけよ！！｣
｢だって分かるようにラインしたら長くなるじゃないっすか！！｣
２人でぎゃあぎゃあと言い合っていると、Aが
｢あ、あのそれで話さなきゃいけないことって…？｣
と言った。
｢あぁあ、忘れててごめん！そう、話さなきゃいけないことがあって｣
Aは真剣な顔で俺らを見る。
｢俺ら、ニコニコ動画で活動してるゲーム実況者なんだよ｣
『…？？？』
Aは言わなくても伝わるくらいに？を頭のまわりにたくさん浮かべて黙っていた。
が、そのまま話し続ける。
｢それで部屋でパソコンに向かって１人で話して動画録ったり、生放送したりしてるんだよ｣
｢だから、動画録ったり生放送してる時は話しかけないで欲しいってこと！｣
『そ、そんな事だったんですか？』
俺らがゲーム実況者だということを言った時よりも驚いた様子で言う。
Aはニコニコ動画とか見ないんだろうなあ。
｢ま、俺らからしたらそんな事じゃ済まない事だしね！守ってもらえるかな？｣
『もちろんです！お邪魔はしません！』
さっきよりも明るい顔になったAが返事をしてくれたので俺ととりっぴぃは顔を見合わせ、
(これはこれで楽しそうだな？)
と思った。
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かすみ(プロフ) - もう更新されないですか？当時から7年くらい経ったんですね。もし良かったらお待ちしています。 (4月5日 4時) (
レス) @page10 id: e53abe021c (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - GENE家族の続き書いてほしいです！！ (2018年3月15日 3時) (レス) id: bbe45bfa04 (このIDを非表示/違反報告)
sion(プロフ) - ナスさん» ありがとうございます！ (2017年8月24日 21時) (レス) id: 397a2c2754 (このIDを非表示/違反報告)
ナス - おもしろいです！応援してます！ (2017年8月24日 4時) (レス) id: 7eb6630bef (このIDを非表示/違反報告)
sion(プロフ) - にの子さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！更新頑張ります！ (2017年8月18日 12時) (レス) id: e37a7295bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sion | 作成日時：2017年8月9日 0時
