¢１６．犠牲 ページ20
＊
「アリアはいつ入ったの？」
「私は…もう10年くらい前になるかな…」
「へぇー!!凄い!!」
私とアリアは、アリアの淹れた美味しい紅茶を飲みながら話していた。とても美味しい紅茶だ。
「相談があるんだけど…」
「うん？」
アリアは急に暗い表情になって、呟くように言った。
「＿＿＿」
「…え？」
突然の痛み。流れる赤。
「いっ…たっ……!!」
「Aー!!…A!？」
バッドタイミングで扉を開けてきたのはエース。きっと誰かから私の居場所を聞いて、ここに来たんだと思う。
「おまっ……何で血ィ流して…!!」
エースが驚くのも無理はない。
何故なら、私は腕に刃物が刺さっているから。
アリアにつけられた傷からは血が少しずつ流れて、床にしたたる。
突然の事だったから、私もよく分からないけど。少なくとも、アリアにやられてしまった事は分かる。
「どうした、エース!!」
「Aが……!!」
エースが大きい声を出したせいで、何人か人が来た。
「お前が…刺したのかよぃ…!!」
マルコは、アリアに向かって低い声で言った。こんな怖い声じゃ、ないのに。
「違いますっ…Aが……自分で刺したんです…!!」
「Aはそんな事しねェッ!!お前が刺したんだろッ!!」
エースの怒号が耳に響く。
「…私が言ったら信じるの？」
「…はっ……？」
「私が自分で刺したって言ったら、エースはそれを信じるの？」
「…信じる。Aが言うなら」
「…それっておかしいよ。言ってる内容は同じなのに、言ってる人物が違うから信じないって言うのは、おかしいよ」
確かに私はアリアに刺されたけれど。
「エース達には、アリアだって家族なんじゃないの？」
むしろ、私よりもアリアの方が一緒に居る時間は長いのだから、アリアを信じるべきじゃないのか。
「私が刺したの」
「A。正直に言え。コイツがやったんだろ」
絶対おかしい。貴方達はその瞬間を見たの？
「本当の事分かんないくせに"家族"の事責めるのやめてよッ!!
私は嫌いだからアリアのせいにしようとしたの!!だからアリアは悪くないッ!!
もう…出てってよ…!!」
アリアやエースは驚いたような表情をして、その場に立っていた。他の人達は部屋を出ていく。
マルコやサッチ、イゾウさんなどは少しだけ『腑に落ちない』なんて顔をしていた。でもやっぱり、去っていった。
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カオル - シャッキーさん、ぼったくってたね♪ (2014年12月24日 2時) (
レス) id: 630e9bd164 (このIDを非表示/違反報告)
カオル - おいwww (2014年12月23日 13時) (レス) id: 630e9bd164 (このIDを非表示/違反報告)
カオル - シャドウイケメンすぎるよ (2014年12月22日 18時) (レス) id: 630e9bd164 (このIDを非表示/違反報告)
カオル - アリアちゃんと仲直りしてよかった！新キャラのシェイドくん絶対イケメンな！ (2014年12月17日 0時) (レス) id: 630e9bd164 (このIDを非表示/違反報告)
異脳 - この作品大好きです！頑張ってください！・・・アリアちゃん可愛いくてよかった！夢主刺しちゃったけど。 (2014年12月14日 23時) (レス) id: 9d48d7c61b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れーずん¢ | 作者ホームページ：
作成日時：2014年11月27日 22時
