¢１０．姉でも妹でも ページ12
「…コイツは本当にエースの姉なのかぃ？」
「おう、マルコ。そうだぜ」
「だが、さっきコイツは17歳だと言っていた。お前は20歳で、年齢的におかしいよぃ」
「えっ、A、17なのか!？」
説明が出来ない。本来の年の差は私が5つ上であるはずなのに、今は逆に年下である。
事実は変えられない。
でも説明に矛盾が生まれる。
「17、だよ」
「冗談だろ？Aが俺より年下な訳ねェ」
「本当だよッ!!」
そんな事を4人で話していたら、ボリュームのあるリーゼントの男の人がやってきて、話の輪に入った。
「何々？誰、この子？」
「A。俺の姉貴。…一応」
「へー!!可愛いね!!俺サッチ!!よろしく!!」
「はい!!」
「Aに手ェ出すなよ、サッチ」
「分かってるっつーの!!…で、何話してた？」
サッチさんに話すと、彼は当たり前だろ、とでも言う様に私達に言ってみせた。
「グランドラインならあるんじゃね？」
「……そう言えば…」
サッチさんの言葉を聞いた私以外の3人は、納得したようなしてないような表情だった。そんな中、エースが声を漏らす。
「Aは突然居なくなった」
「は？」
「Aは酒場に入ったんだ。具合が悪いのに勝手に出掛けて、探しに出た俺がやっと追い付いた時、酒場だった。
Aは相変わらず具合が悪そうで、そんで、酒場に入ったら、居なくなってた」
まるで何処かへ飛んでいったみたいに。
エースは私を見ながらそう言った。私はそうやって消えたのか。初めて知った。
私は元々突然現れた存在だったから、突然消えて当たり前、かもしれない。
「きっとAは…」
「……異世界へ、飛んだ」
「…間違ってないよ。少し違うけど」
私は異世界へ飛んだんじゃない。帰ったのだ。
あくまでも私が居るべき所へ戻ったのだ。
「詳しくは話せない。私もよく分からない」
いつか話す。そういう思いが、彼らに伝わってるといい。
「……姉だろうが妹だろうが盃交わした事に変わりはねェ。それで十分だろう」
イゾウさん(だったはず…)が言った。
確かにそうだ。私達の絆が消える訳じゃない。
「じゃあ…エースは私のお兄ちゃんね!!」
「Aは妹だな!!」
立場は変わったけど、やっぱり私達は私達。何も変わりはしないのである。
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カオル - シャッキーさん、ぼったくってたね♪ (2014年12月24日 2時) (
レス) id: 630e9bd164 (このIDを非表示/違反報告)
カオル - おいwww (2014年12月23日 13時) (レス) id: 630e9bd164 (このIDを非表示/違反報告)
カオル - シャドウイケメンすぎるよ (2014年12月22日 18時) (レス) id: 630e9bd164 (このIDを非表示/違反報告)
カオル - アリアちゃんと仲直りしてよかった！新キャラのシェイドくん絶対イケメンな！ (2014年12月17日 0時) (レス) id: 630e9bd164 (このIDを非表示/違反報告)
異脳 - この作品大好きです！頑張ってください！・・・アリアちゃん可愛いくてよかった！夢主刺しちゃったけど。 (2014年12月14日 23時) (レス) id: 9d48d7c61b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れーずん¢ | 作者ホームページ：
作成日時：2014年11月27日 22時
