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ピロンと音がして端末にメッセージが届く
｛至急O-01-922の収容室へ向かえ。｝
何故？
私単体に送られてきているようだから脱走したわけではなさそうだ
めんどくさいと思いながらも仕事なのでね
小走りで収容室へ向かった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『何すかこの状況。』
アブノーマリティが脱走したわけではないのだがちょっとした大騒ぎ
職員2人が押さえつけられ収容室から引き摺り出されている
握りしめている拳には血
パッと見、怪我はなさそうだから収容室で襲われたわけでもなさそう
『ねぇどう言うことこれ』
近くにいた職員に聞く
「なんかO-01-922の作業をしてたらしいんだけど、いきなりアブノーマリティを殴ったらしくて、しかも2人で。通りかかった職員が止めたらしいんだけど、」
なんじゃそりゃ
職員がアブノーマリティを殴る？
阿呆か
『で、なんで私呼ばれたの』
「なんかアブノーマリティの手当てをしてやれ、だって。」
は？
なんでやねん←
何か叫んでいる暴力職員を横目に収容室に入る
『えーと、［狂犬に、愛を。］大丈夫か。』
薄暗い収容室に微かな嗚咽が聞こえる
部屋の隅の方に人影
電気はないのかこの部屋は
周りを見ると電源らしきものがあったが押しても電気がつかない
電球が切れてるのか、、？
取り敢えず手当てが先だな
隅の方の人影に近寄る
『大丈夫か、、、』
［狂犬に、愛を。］は青年の姿で赤いニット帽をかぶっていた
相当殴られたのか鼻血を流し口の端からも血が出ている
琥珀色の目から止めどなく涙を流して泣いている
腕を抱え込んで微かに震えている
『ちょ、大丈夫、、』
少しだけ触れるとビクッと肩を震わせて恐怖の滲んだ目で此方を見る
「やｯ、や、やだ、やだやだやだやだ、」
一層涙を流しガタガタ身体を震わせる
見たらわかるがとても怯えているようだ
『何をそんなに怯えるの、』
これじゃ手当てが出来ない
少し強引にでもやったほうがいいのか
『手当てするだけだから』
彼の腕を掴み引っ張る
「嫌や、離して！」
思い切り腕を振り解かれる
これは大変だぞ
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狐火(プロフ) - 続編の方も拝見させて頂きました！更新、楽しみにしてますね！ (2021年7月30日 14時) (
レス) id: a78dc8dbc5 (このIDを非表示/違反報告)
愛実 - 更新楽しみにしてます！ (2021年4月3日 13時) (レス) id: e769ed5532 (このIDを非表示/違反報告)
隠(プロフ) - こちらこの作品の続編となっております。→ https://uranai.nosv.org/u.php/novel/kouhakuse1/ 良ければ覗いてみてください (2020年12月19日 23時) (レス) id: 03b97d8407 (このIDを非表示/違反報告)
隠 - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/kakure12/ この作品の続編となっております。ログインできなくなってしまったので別垢にて更新します。よければ見にきてくださいね。 (2020年6月7日 18時) (レス) id: d2e678ea72 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - あ．．．好きです(唐突な告白)素晴らしい作品ですね...作者様と気が合うかもしれないなぁ... (2020年5月21日 23時) (レス) id: 8d298a3565 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：隠 | 作成日時：2020年1月26日 18時
