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[O-01-444 脅威の殺人避役 が脱走した。危険度はWAW。職員は至急鎮圧を行い対象を収容せよ。繰り返します.........]

アラートのけたたましい音と無機質な声が響く

周りの職員が一瞬騒めき、何人かの職員が駆け出していった


支給されている端末に先程流れた番号を入れる


  脅威の殺人避役、WAW

罰鳥と同様収容違反が多く、もうこの月に入って4度目だ、

まだ月初めの一週間だというのに


遭遇した収容違反を起こしたアブノーマリティはTETH以下ばかりだったのでWAWなんてみたことすらない

拳銃を取り出し対象の収容室付近へ向かう









『なんだ、これ。』

廊下一面の赤

先ほど向かった職員だったモノが廊下に転がっている


職員の死体を引き摺りどこか楽しそうに廊下を徘徊している人影、脅威の殺人避役


幸運なことに向こうはこちらに気が付いていない模様

音を立てないようにそっと近づく


脳天か心臓を撃ちぬけば恐らく一時的に無力化ができるはず

グッと的をしぼりうつ



「あ。」

脅威の殺人避役が此方にゆらりと振りかえる

長い前髪の隙間から黄緑色の瞳が覗く


「見ぃひん顔やなぁ」

『え、』

瞬きをした瞬間すぐ目の前に脅威の殺人避役が立っていた


「なぁ見てみ?周りの人間、俺がちょっとやっただけで死んだんやで?笑えるやろ」

ギザギザの歯を見せてクククと笑う

笑っている口元に反して覗く瞳は笑っていない




「、、なんで泣かないん?」

『は、?』

どこか不服そうな声で呟いた


「コイツら俺が殺そうとすると泣き叫ぶんや。殺さんといてって。アンタは泣かへんの?」

『、一々こんな事で泣いていられるか』

いや、正直恐怖より驚きのが勝っていて涙が出てこない


「ほーん、、、、つまんな」

『ッい、』

掴まれていた腕に爪が食い込む

このクソ


空いている方の手で銃を足元に撃ち込み距離を取る

「ヒヒッ、、はぁーなかなかやるなぁ」

ニタリと笑い掴んでいた死体を投げ捨てた

「俺そういうコ好きやで?」

アブノーマリティに好かれても嬉しくないんですが


銃をもう一度構え撃とうとした

「、、?!」

刹那銃弾が風を切る音が耳元で聞こえ脅威の殺人避役
がその場に倒れた


後ろを振り向くと紫色のストールをつけた職員が立っていた

全く気配に気がつかなかった


『あ、りがとうございます、?』

取り敢えずお礼を言うとそれには答えず彼は対象へ近づいていった

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狐火(プロフ) - 続編の方も拝見させて頂きました!更新、楽しみにしてますね! (2021年7月30日 14時) (レス) id: a78dc8dbc5 (このIDを非表示/違反報告)
愛実 - 更新楽しみにしてます! (2021年4月3日 13時) (レス) id: e769ed5532 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こちらこの作品の続編となっております。→ https://uranai.nosv.org/u.php/novel/kouhakuse1/ 良ければ覗いてみてください (2020年12月19日 23時) (レス) id: 03b97d8407 (このIDを非表示/違反報告)
- https://uranai.nosv.org/u.php/novel/kakure12/  この作品の続編となっております。ログインできなくなってしまったので別垢にて更新します。よければ見にきてくださいね。 (2020年6月7日 18時) (レス) id: d2e678ea72 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - あ...好きです(唐突な告白)素晴らしい作品ですね...作者様と気が合うかもしれないなぁ... (2020年5月21日 23時) (レス) id: 8d298a3565 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月26日 18時

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