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「........がな、.....で、、」
『そっかぁ』
今家族の愛は本物か。、コネシマのところに来ています
何冊も置いてある本について解説してくれています
桃太郎や、鏡の国のアリスなどの絵本から
何やら難しそうな分厚い本まで
今は‘ひとりぼっちの王様’という聞いたことがない絵本について話しています
「この王様はいつもひとりぼっちで寂しいねんて。あ、この王様猫が嫌いやねん、引っ掻くから。それでな、、、、」
何度も読み込んでいるのか絵本も見ずすらすらと解説をするコネシマ
雑に開かれた絵本に目を落とす
コネシマと同じ、金色の髪の男性が水色の布を纏い君臨している
その周りには国民だろうか、老若男女色々な人々が
王の周りを囲んでいる
『ねぇコネシマ。王様の周りに沢山人はいるけど、それでも一人ぼっちなの？」
そう尋ねると一瞬、ほんの一瞬だがとても寂しそうな顔をした、、気がした
「まぁコイツら国民は、所詮他人やしな。王は国民を信じてなかったよ。」
『そうなんだ。」
コネシマは年相応の笑顔を見せることもあれば、偶にとても大人びた顔をする
「今日はここまで。また来てな。」
パタンと絵本を閉じて手を振るコネシマ
『うん、また。』
手を振り返し部屋を出た
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『はぇぇぇ、大鳥かわえぇ、、』
真っ暗な体にいくつもの黄色い目
鳥というのは名ばかりで身体に翼は生えていない
いや、嘴はあるから鳥か
たくさんの目でジッと此方を見ている
パチパチとランプの燃える音が収容室に響く
そっと、大鳥に手を伸ばす
この毛のような黒は触感なのか、気になってしまった
『うおぉ、、』
お世辞にも柔らかいとは言えない不思議な感じ
その不思議な感覚が面白くなり、よしよしと撫でる
大鳥がその沢山の目でジッと私を捉えている
撫で続けていると目を一つ、また一つと閉じ始めた
最後の一つが閉じるとその場に座り、穏やかに眠った
よしこれで作業ができる
そう思いながらも撫でる手もやめるのが勿体なくてそのままずっと撫で続けた
［《O-01-542 家族の愛は本物か。》が脱走した。職員は至急鎮圧を行い対象を収容せよ。］
そんな平和な時間をぶち壊すように、
アラートが響いた
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狐火(プロフ) - 続編の方も拝見させて頂きました！更新、楽しみにしてますね！ (2021年7月30日 14時) (
レス) id: a78dc8dbc5 (このIDを非表示/違反報告)
愛実 - 更新楽しみにしてます！ (2021年4月3日 13時) (レス) id: e769ed5532 (このIDを非表示/違反報告)
隠(プロフ) - こちらこの作品の続編となっております。→ https://uranai.nosv.org/u.php/novel/kouhakuse1/ 良ければ覗いてみてください (2020年12月19日 23時) (レス) id: 03b97d8407 (このIDを非表示/違反報告)
隠 - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/kakure12/ この作品の続編となっております。ログインできなくなってしまったので別垢にて更新します。よければ見にきてくださいね。 (2020年6月7日 18時) (レス) id: d2e678ea72 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - あ．．．好きです(唐突な告白)素晴らしい作品ですね...作者様と気が合うかもしれないなぁ... (2020年5月21日 23時) (レス) id: 8d298a3565 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：隠 | 作成日時：2020年1月26日 18時
