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会見前のハプニング。 ページ2
そう、私は人見知りなためきっと質問にも
真面目に返せないだろうなと気づいてしまった。
そう気づいたのも会見に出る直前で。
私はもうダメだと思いながら廊下で
泣き崩れていると
「大丈夫…?」
私と同じ衣装を着ていた。
…同じグループ?
「あ、えっと…大丈夫、」
反射的に大丈夫と答えてしまった。
あ…岡本か。
圭人はデビュー前まで留学に行っていたから
あまり話したことがなくて。
ここでも人見知りが出てしまった。
「そっか…。もうすぐだね、俺達のデビュー。」
「…うん。」
まだ私達の周りでは変声している人が
いなかったからか声が高くてもバレなかった。
いや、なに考えてんだろ私。
「俺、メンバーとちゃんと話すのAくんが
初めてかも。」
あ、そっか。
私、男だからくんって付けられるのね。
「そう…なんだ。僕もかも…。」
なんかしどろもどろな返しになって
申し訳なくなったけど…
僕
なんだ。
私じゃなくてこれからは僕として生きていくんだ。
続く
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作者名：coco. | 作成日時：2022年10月8日 23時
