大鷲達の最後の愛物語 (ページ24)

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嫌われたくないページ24

シエルside

シ「っ…ゔぁ…ぐ…いづ……くでぃ…ぐ」
痛い痛い痛い
擦れる場所からは血が溢れて止まらない
クティクはもっと優しかったのに
したことなんて一度もないけど

それでもアイはその動きをやめない
痛いのに
シ「グディ…ぐ…ぅ……や…あが！？」
痛い痛い怖い

僕はアイを突き飛ばす
そして大鷲に姿を変えた
ア「なぜそんなに怒っているのです？」
シ「お前が嫌いだからだ！」

尻尾をアイの方向へと向ける
ア「何故？貴方がこれを望んだのでしょう？」
シ「確かに望んだでも本心じゃなかったんだよ！」

どれだけ上書きしようがクティクの記憶は消えなかった
僕がそれだけ彼を愛しているからだ

クティクside

D「トワ…」
ト「………」
さっきからこの二人の空気が重い
何があったかは19話と21話を見てね

ク「おいグジグジしてる場合じゃねぇだろシエルに何かあったらどうする」
D「うん…」
重たい足取りでDayは進む

ガシャンガシャン

進んでいると鎧が現れた
今吊り橋の真ん中で鎧はその両端にいるの
トリコよけだってあるし

ﾌﾞﾂﾝｯ
音がして吊り橋と俺達は下の川へと落ちていった

シエルside
あいつから逃げ切れたっぽいな
僕は必死で遠くを目指す

「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…」
誰かの声が聞こえる
シ「Day？」

そこには水浸しのDayがいた
クティクはいなかった
トワもいないいやいるかもわからないな