Ｓ 第九話 ページ10
その後は部屋に戻された。
すぐに殺されずにはすんでよかったけど、きっとこの後も殺されるんだろう…。
いや、これ完全に諦めてるじゃん！
「さっきみたいに黄色の目をしろよ？」
『へっ…？』
いや、だってなるっていうことはさっき知ったばっかりだし、
それにコントロールできるかどうかも分からない。
その前に、黄色の目になるのってどういううときになるのかも把握なんてしてない。
『分からない、コントロールとか、できないし…』
「え〜、珍しい目をしてるやつ発見したのに」
答えられなくてごめんなさいね！
…あ、でも「猛獣と会話ができる」ってすごいことだっけ？
もしかしたら…
『あの…』
「ん？」
『さっきの部屋、一緒に来てくれませんか？』
恐る恐る訊くと普通にOKしてくれた。
まあ、言っても何もないとか思ってるんだろうな。
―――――――――――――――――…
部屋に着くと、私はさっそくさっきのように猛獣の前に立った。
今はまだ猛獣の声は聞こえない。
でも、意識さえすればできる…と思う。
集中、猛獣の声を聴くんだ…。
――…
「あれ、さっきの子じゃん？」
聴けたし！普通に聴けた！
『あ、そうだ、名前訊いてなかったね？』
「僕の名前は、ルーイだよ。君は？」
『私は、A。ねえ今私の目ってどんな感じ？』
「黄色だよ？さっき変色したっていうか…」
『ありがと』
これでわかった。
猛獣と会話ができるようになると同時に目の色も変わるってことか。
このやり取りを見たセドルさんは
驚きを隠せずに目を見開いて、手が震えている。
『あの、どうしたんですか？』
「お前の目の色変わったし…しかも猛獣と話せるなんて…！！」
『まあ、そうなんですが』
「決めた、お前は今日からオイラの「コレクション」だ！」
セドルさんの大きな手が私の方へ指を指して
すっごい喜びの笑顔でそう言った。
『こここここ、こ、「コレクション」って私は物じゃないです！』
「うるさい！殺されたいのか？」
『いや、もう「コレクション」でもなんでもいいです、はい！』
殺されたくない、まだ「コレクション」の方がマシだと、
あっさり私は「コレクション」の仲間入りになってしまった。
あの箱の中身には入れられないと思うから…うん多分。
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雪７(プロフ) - コメント返し遅れてすみません！トミー可愛くなれたか不安だったのですが、安心安心（ (2013年11月18日 19時) (
レス) id: 33d1705a7e (このIDを非表示/違反報告)
沙也加(プロフ) - トミー可愛いな(￣▽￣) (2013年11月4日 18時) (レス) id: 402e711999 (このIDを非表示/違反報告)
トミー - トミーちゃん可愛いっす(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ (2013年11月4日 14時) (レス) id: cd3f515314 (このIDを非表示/違反報告)
トミー - 30話おめでとうございます！ (2013年10月26日 17時) (レス) id: cd3f515314 (このIDを非表示/違反報告)
沙也加(プロフ) - アカンアカン！！トミー様危険！？来るなぁーをエコーで言いたいきぶんたよf^_^;) (2013年10月25日 23時) (レス) id: 402e711999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪７ | 作成日時：2013年9月11日 17時
