・ ページ22
「わかった、しげに伝えておくね」
神山さんはそう言い残し、自分の部屋に戻って行った
「…高橋さん」
神山さんとは違う低い声が聞こえた
『、藤井さん、』
「…ごめん、2人が話している会話聞いちゃった」
神山さんとそこそこ長い時間会話をしていたから、聞かれていてもしょうがないのかもしれない
でも藤井さんも、絶望の意味を知っているのに抜け出そうとは思わないのか
『藤井さんは、此処から逃げようとは思わないのですか』
「逃げても無駄、だからね」
『…なぜ無駄なのですか』
「…その理由知りたい？、逃げる決心したのに？」
『…、』
確かについさっき神山さんに、抜け出したいと伝えた
けれども私の中では、藤井さんの"無駄"と言った意味を知りたい気持ちが勝ってしまっていた
『聞きたいです』
「…そう、じゃあ俺についてきて」
・
・
「中間さん、高橋さんと出かけます、日没までには帰ります」
「…そう、珍しい2人だね、行ってらっしゃい」
…外に？
私は何処へ連れて行かれるのだろうか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 167人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
り(プロフ) - れもんさん» れもん様コメントありがとうございます。嬉しいお言葉ありがとうございます。次回からの作品も皆様が楽しめるような作品を作れるよう頑張ります！ (2021年3月23日 14時) (
レス) id: 6d7f41ab63 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - 伏線の張り方がすごいですね。２回目読み直してビックリしました。これからも作者様の作品と出会えますように…。応援してます！ (2021年3月23日 13時) (レス) id: b20954da61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：り | 作成日時：2021年3月5日 5時
