ヒーロー目指して頑張って！2【ヒロアカ】 (ページ48)

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心操side

スタジアム内に戻り会場を見渡す。後ろからは魅勇が付いてきていた。

A「あ！いたいた！2人とも！おつかれ！」

応援席から駆け寄ってくるA。魅勇は素早くAの後ろに移動し、ぎゅうぎゅうと抱きついた。

心操「ありがとう。でも、負けた。あんな宣戦布告しといて、かっこ悪かったな…((A「かっこ悪くなんてないよ！」

食い気味で否定してくるAの必死さに圧倒される。

A「人使の個性の凄さはこのトーナメントでは測れないもん！敵相手にはもっと有効活用できるかもしれないし、なによりヒーローになりたいっていう情熱は単純な戦闘能力じゃ測れない。入試だってそうだ。相澤先生の言葉を借りると…合理的じゃないからね。」

A「大丈夫！人使はヒーローになれるよ！来年ヒーロー科で待ってるから！それまでいっぱい食べて、いっぱい寝て、強くなってね！」

にこりと笑われて、心臓が跳ねる。ヒーローになれる。この言葉が俺にとってどれ程欲しかった言葉か…

心操「Aは俺のヒーローだな。」

魅勇がAの後ろで嫉妬に狂った顔をしていた。

A「じゃ！私は次の試合があるから行くね！応援してて！」

手を振ってパタパタとスタジアムの階段を降りていった。

魅勇「今日だけだぞ…心操。それに！お前がヒーローを目指すのは応援するが、姉ちゃんのヒーローになることは応援しねぇからな！！！」

そう言って、魅勇もどこかに行ってしまう。今日は双子に助けられた日だ。