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双子 ページ17
魅勇side
USJ襲撃の次の日。雄英高校は1日臨時の休校になった。姉ちゃんもまた怪我をして、昨日は疲れ果てて帰ってきたのだ。
姉ちゃんに手を出した敵が腹立たしい。
A「ねぇ、魅勇…」
魅勇「なに…姉ちゃん？」
いつもより暗い声に心配になる。リビングのソファに座る姉ちゃんの隣に移動する。
A「オールマイトに右手の個性の話をした。USJ襲撃の時、敵のリーダーは私を知ってて、私を取り返すつもりだって言ってた。」
姉ちゃんの顔が苦しそうに歪んだ。
A「オールマイトは私を拒絶しなかったけど…みんなはどうかな？」
ずっと一緒にいたからわかる。右手の個性を昔から自らが1番恐れている。
魅勇「わかんないけど…みんなが姉ちゃんを拒絶しても、俺が守るよ。だって、俺が姉ちゃんのヒーローなんだから…」
目に涙を溜めて俺の顔を見ると、縋るように俺の胸に顔を埋める。
俺も小さい頃はヒーローになりたかった。でも俺の個性は"魅了"、ヒーロー向きの個性ではなく、特に役立つこともない。
早々にヒーローになることを諦めた俺を、姉ちゃんは自分だけのヒーローだと呼んだ。
いつも2人で支えあってきた。お互いが辛い時も一緒だった。
A「私…ヒーローになるよ。もっと頑張って、守りたいもの全部守れるヒーローに」
俺はヒーローになるよ。俺の守りたい姉ちゃんを守るヒーローに…
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作者名：ぴっぴ | 作成日時：2020年12月14日 19時
