ヒーロー目指して頑張って！2【ヒロアカ】 (ページ15)

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Aside

うん。とニコニコ笑うオールマイトがふーと一息ついたので、次は私が話す番だと覚悟を決める。

A「じゃあ、私の話をしますね…

私は右手でもう１つの個性が使えるんです。小さい頃、オールフォーワンと名乗る敵に貰いました。」

オ「オールフォーワンだと？！」

A「はい…。私の両親は敵に殺されたんです。葬式の日、奴が現れて復讐のための力を授けると言われました。その個性は…」

震えを抑えるように手を握る。

A「"支配"

右手の指を鳴らした後に、支配したい相手に命令すれば従わせることができる個性。本当に敵向きな個性です。」

涙が出そうになって俯く。

A「両親の死のせいで一時期私はヒーローを恨んでた。そんな私を敵側に引きずり込もうとオールフォーワンは個性を授けたんだと思います。

幸い私には、心強い弟と叔父と叔母がいて、今はこうしてヒーロー目指してるんですけどね！

たぶん、この個性をまた手元に戻したいんだと思います。だから死柄木は私を…」

今更ながら自覚する、自分と敵が今までずっと隣り合わせだったことに。一歩間違えれば、目指すものは正反対だった。

オ「そんなに握ったら、爪で傷がつくよ。」

無意識に強く握った右手を、オールマイトは優しく撫でた。