花と鳥と風と水の ページ9
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ーーカナエside
「冨岡君、私の屋敷にAさんが居るので
⠀挨拶していって下さい、紹介したいので！」
「･･･」
冨岡君に傷薬の軟膏を渡すついで、紹介したいと蝶屋敷へ二人で向かっていると、鎹鴉がやってきた
「カァアー！！AA、不死川実弥
⠀拘留中！拘留中！身柄引キ受ケニ行ケ！！」
「･･･お二人に一体何があったのでしょう」
「･･････」
＿＿＿
『カナエさん、ご迷惑おかけして
⠀本当にすみませんでした･･･』
「チッ」
警察の留置所に迎えに来てくれたカナエさんは、警察に上手く説明までしてくれて、私達は無事に釈放された。
私は飽くまで迷惑を被った訳だが、その元凶は腕を組み、舌打ちをする始末。
「私の事はお気になさらず、それにしても
⠀お二人揃って何があったのですか？」
『･･･この人の所為です』
「うるせェ！！だいたい何で冨岡も居んだァ！」
「･･･」
「Aさんに紹介しようと思いまして
⠀水柱の冨岡くんです、仲良くして下さいね！」
『町中で手合わせ要求する様な不躾な人で無ければ』
「「ーー？？」」
カナエさんと冨岡さんの頭上にはハテナマーク。
「･･･テメェ、俺に喧嘩売ってンのか」
『売りも買いもしませんよ』
「腰抜け鳥柱が！」
『横暴風柱』
「･･････ふっ」
私達の言い合いに、カナエさんが笑い出した
「お二人が仲良くなって安心しました！」
＿＿ピキーンと不穏な空気が張り詰めた事に、言った本人は気づく訳もなく･･･
『私、この人嫌いです』
＿＿ビギーンと更に不穏な空気を巻き起こす
「まぁまぁ、今夜は月が綺麗ですよ！」
気づけば、上空には満月から水のような光が見上げる私達に降り注いだ
「花鳥風水ですね」
『花鳥風月では？』
「冨岡君は水柱ですもの」
カナエさんは、そう言って何時もの笑顔で笑った。
＿＿＿
ーーカナエ・不死川side⠀(余談)
「不死川君、Aさんと仲良くしてくれて
⠀私、とても嬉しいです！」
「そんなんじゃねェ。新人に洗練だ」
「仲良くしたいなら、手合わせじゃなく
⠀おはぎを食べにお誘いしたらいいんですよ」
「ﾋﾟｷｯ」
「嫌いと言われたのは気にせずに！
⠀嫌も嫌も好きのうちって言いますし！」
「気にしてねェよ！」
「あ、Aさん、冨岡君とも仲良くなったようですね！」
「ﾋﾞｷｯ」
やけに響いた血管が切れる音をカナエは勿論、知る事はない。
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有馬(プロフ) - 常田。さん» コメントありがとうございます！同じ作者の方に、そう言って頂けるとは･･･！とても光栄です！更新頑張りますので、宜しくお願いします！ (2019年10月14日 16時) (
レス) id: 3c182f7e4d (このIDを非表示/違反報告)
常田。(プロフ) - 突然のコメントをお許しください。このお話、とっても面白くてハマってしまいました！不死川さんも富岡さんも推しキャラだから、もうヒィヒィですよ！応援しています！更新、楽しみにしていますね！ (2019年10月13日 23時) (レス) id: 89f5f989ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有馬 | 作成日時：2019年9月21日 15時
