検索窓
今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:37,049 hit

なぜこうなる ページ4




『・・・・・・・・・。』


案内された部屋、女将さんは「お食事をお持ちします」と部屋を後にした。



「カァアーー!!冨岡義勇!冨岡義勇!!」

『見れば分かる!』


ちょっと待て、年頃の男女の相部屋を提案するのは専業者(プロ)として如何なものか・・・全然休まらないわ!!


ーー・・・ってか


『冨岡さん・・・何、了承してるんですか』


目の前で平然と夕食を食べる水柱、冨岡義勇。表情一つ変えずに白米を口に運ぶ。


「そっちが先に了承した」

『それは、蜜璃ちゃんかしのぶちゃんかと
⠀思ったからですよ・・・まさか冨岡さんとは』


立ちすくす私の元へ夕食が運ばれた事で、ようやく腰を据える理由が出来た。


白米に味噌汁、お新香に鮭大根・・・ーーん?視線を感じる。ジーーっと効果音付きで。


『うるさいですよ』

「何も言ってない」

『視線がうるさいんですよ・・・
⠀欲しいなら言えばいいでしょ』


鮭大根を冨岡さんのお膳に乗せると、パァァっと表情が明るくなり、直ぐに何時もの仏頂面


「しかし、Aの・・・」

『・・・食欲ないので大丈夫です』


そりゃ食欲も失せる、数十分前は女同士で楽しく近況報告出来る者と思っていたのだから


『まぁ・・・千歩譲って、まだ冨岡さんで良かったか』

「千歩・・・」

『そういう所ですよ、しのぶちゃんに
⠀天然ドジっ子認識されてる訳は』

「・・・不死川はまだ苦手か」

『そこは分かるんですね・・・』


風柱、不死川実弥は柱の中で唯一苦手だ。口は悪いし、横暴だし、無神経だし、傷だらけだし・・・馴れ馴れしく私を下の名前で呼ぶし


兎にも角にも気に入らない。



「・・・・・・・・・」

『失礼、思い出すだけで腹が立って』


お新香、白米、味噌汁をパクパクと頂き、今回の任務の否、もし不死川と相部屋だった事も考えられたのか・・・と思うと滲む冷や汗を流しに風呂へと向かった



ーーカポーン・・・


浴場に木霊する桶の置く音、広いお風呂は疲れを癒した。

キャッキャッと入浴して来たのは、ここに宿泊している旅の者だろう、傷一つない体に軟らかそうな手を見て自分と比べてしまう

刀を振るい続けた事で手は硬く、マメだらけ、体は訓練や度重なる戦闘で古傷だらけ・・・


私は隠す様に浴衣を羽織り、部屋に戻った


『冨岡さんもお風呂かな』



この人のことです→←休息は大切



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (65 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
116人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

有馬(プロフ) - 常田。さん» コメントありがとうございます!同じ作者の方に、そう言って頂けるとは・・・!とても光栄です!更新頑張りますので、宜しくお願いします! (2019年10月14日 16時) (レス) id: 3c182f7e4d (このIDを非表示/違反報告)
常田。(プロフ) - 突然のコメントをお許しください。このお話、とっても面白くてハマってしまいました!不死川さんも富岡さんも推しキャラだから、もうヒィヒィですよ!応援しています!更新、楽しみにしていますね! (2019年10月13日 23時) (レス) id: 89f5f989ea (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:有馬 | 作成日時:2019年9月21日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。