判決 ページ23
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「・・・・・・切腹するから何だと言うのだ
⠀何の保証にもなりはしません」
「不死川の言う通りです
⠀人を喰い殺せば取り返しがつかない!」
不死川さんと煉獄さんの言葉に、お館様はもう一枚の紙を取り出した
「Aからも任務の後に手紙をもらったよ
⠀これまでの事情を知った上で禰豆子を助けたと」
__先刻の手紙同様、もし炭治郎及び禰豆子が誤った道へと進んだ場合、腹を切るとね
「「「!!!」」」
不死川さんは怒りで震え、煉獄さんと冨岡さんは驚いた顔を私に向けているのを横目で感じた。
「人は襲わないと証明ができない
⠀人を襲うということもまた証明できない
⠀禰豆子の為に四人の命が懸けられている
⠀これを否定する側もそれ以上のものを
⠀差し出さなければならない」
「・・・・・・っ」
「・・・むぅ!」
苦虫を噛み潰したような顔をする不死川さんに対して、煉獄さんは納得した。
その後もお館様は、炭治郎君が鬼舞辻無惨と遭遇した事を話し、皆の注目を炭治郎君に一斉に向けさせた
ーー鬼舞辻が炭治郎君に追っ手を放っている。初めて見せた鬼舞辻の尻尾を掴んで放したくない
その言葉に皆が納得する中で、唯一不死川さんは実力行使に出た。腕を切り、彼の稀血を禰豆子ちゃんへ向けた
伊黒さんが不死川さんの代わりに炭治郎を抑え込み、肺が圧迫される中で炭治郎君は無理矢理呼吸を使い、血管が破裂寸前
『伊黒さん、力を弱めて下さい』
「動こうとするから押さえているだけだが?」
『私、また腕掴みますよ?』
私達の不穏な空気の中、伊黒さんの腕を掴んだのは冨岡さんだった
「何のつもりだ?冨岡・・・」
「・・・・・・」
その中、目の前では不死川さんの腕から滴る血を、必死に禰豆子ちゃんは堪え、そっぽを向いた。
__証明できたのだ。
「証明しなければならない。これから
⠀炭治郎と禰豆子が鬼殺隊として
⠀戦えること役に立てることを」
まずは十二鬼月を倒す事。そうしたら皆に認められ、炭治郎君の言葉の重みも変わるとお館様は言い、しのぶちゃんが炭治郎君を預かると志願して波乱の裁判は幕を閉じた
・・・ーーその後の柱合会議の空気は殺伐とした空気を感じざるを得ないものとなったのは言わずもがな
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有馬(プロフ) - 常田。さん» コメントありがとうございます!同じ作者の方に、そう言って頂けるとは・・・!とても光栄です!更新頑張りますので、宜しくお願いします! (2019年10月14日 16時) (レス) id: 3c182f7e4d (このIDを非表示/違反報告)
常田。(プロフ) - 突然のコメントをお許しください。このお話、とっても面白くてハマってしまいました!不死川さんも富岡さんも推しキャラだから、もうヒィヒィですよ!応援しています!更新、楽しみにしていますね! (2019年10月13日 23時) (レス) id: 89f5f989ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:有馬 | 作成日時:2019年9月21日 15時