お は ぎ ページ14
・
『･･････』
「･･････」
煉獄さんは無情にも爽やかに去って行き、なんなら私の団子代と追加分の代金を置いていったらしい
「お客様、ご注文はお決まりですか？」
女中さんが品書きを手渡し、満面の笑みで聞いてくる
『じゃあ、私はおはぎと抹茶で。不死川さんは？』
「･･･同じだ」
「かしこまりました！」と女中さんは踵を返した
『おはぎ好きなんですか？』
「チッ･･･」
『不死川さんって、私に舌打ちか、
⠀手合わせしろ。しか言わないですよね』
「煩ェ」
『ほら』
「チッ！」
『ほら』
「ﾋﾞｷｯ」
更に青筋が浮き上がった不死川さんを横目に小さく溜息をつく
『手合わせしろ、とか言わないで下さいね
⠀町中だし、カナエさんも居ないし･･･』
「･･･言わねェよ」
＿＿＿
ーー不死川side
Aの遠くを見る目は昔を思い出すような目だった
胡蝶カナエとAは唯一の女柱同士で仲良くしていた。胡蝶カナエが鬼に殺されるまでは
「お待たせしました！」と出来たてのおはぎと抹茶が俺達の間に置かれて、Aの視線は此方に向く
『おはぎも美味しい！不死川さんも温かいうちに』
「･･･うめェ」
Aは目を丸くして直ぐに笑った。その時に思い出したーー･･･胡蝶カナエの言った言葉を
＿＿�狠舂匹�したいなら、手合わせじゃなく
⠀⠀⠀⠀おはぎを食べにお誘いしたらいいんですよ��
『･･･不死川さん？どうしたんですか？呆けて
⠀おはぎが美味しすぎて思考停止中ですか？』
「･･････お、」
おはぎが好きなら、今度屋敷に食いに来い。それだけだ･･･
『お？』
「･･･お、」
『もしかして、おかわりですか？
⠀私のおはぎで良ければどうぞ』
「違ェ！！」
『なんなんですか！急に大きな声出さないで下さいよ！』
「女みてェな格好しやがッて！」
『･･･はぃ？わざわざ、そんな事を？不死川さんは
⠀知らなかったようですが私、れっきとした女です』
「･･･チッ」
抹茶を飲み干したAは立ち上がる。
女で鬼殺隊に、しかも柱になるには相当な鍛錬と剣技の才が必要だ
Aは横に立て掛けられていた刀袋を手にし、『もう行きますね』と俺に背を向けた
＿＿胡蝶、今日も俺は素直になれなかった
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有馬(プロフ) - 常田。さん» コメントありがとうございます！同じ作者の方に、そう言って頂けるとは･･･！とても光栄です！更新頑張りますので、宜しくお願いします！ (2019年10月14日 16時) (
レス) id: 3c182f7e4d (このIDを非表示/違反報告)
常田。(プロフ) - 突然のコメントをお許しください。このお話、とっても面白くてハマってしまいました！不死川さんも富岡さんも推しキャラだから、もうヒィヒィですよ！応援しています！更新、楽しみにしていますね！ (2019年10月13日 23時) (レス) id: 89f5f989ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有馬 | 作成日時：2019年9月21日 15時
