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これは俗に言う
で、デートではないのか？
「大分時間があるね。六月君、どこか行きたいところはあるかい？」
人がごった返す映画館を抜け
百貨店を見回す
見たい映画があった
意を決して先生をお誘いしたところ、OKをいただいた
…どういうわけか、既に丁度休日に二人分のチケットが用意されていたが
元々一緒に見に行く約束をしていた友人がキャンセルになったから
らしいが
詰る所、そのご友人の代わり
そしてその友人とは…
女性ですか？なんて聞けるわけがない
…何はともあれ結果オーライ？
高望みは、いけないか
「うっ…じゃあ、少しだけアクセサリーショップに寄ってもいいですか」
実は先生と会う時は大体仕事終わりのため
仕事着しか見たことが無かった
私服
先生の
眩しくて見ていられない
＿
「意外と男性が多いですね」
「ここはメンズでも入りやすい店ですから」
シルバーアクセサリーの専門店らしく男性の客が多い
ホストクラブで働いているだけあって詳しいようだ
しかし
この間も見たとはいえ、仕事終わりで髪をアレンジしている彼と違い
今は前髪を下ろし、私服を着ている彼は、黒髪に白い肌が強調され
かつ整った顔立ちのお陰で、どこかの御曹司や文学少年という感じが漂う
お店に少し場違いな程に
差し詰め、私はそのお坊ちゃんにお仕えする使用人、といったところだろうか
「ふふ、流石にサブカルチャー的思考過ぎるかな」
「はい？」
「いや、なんでもないよ。私に構わず自由に見ておいで」
すると月貴は顔を顰める
どちらかというといじけた子供のように
「先生も付き合ってください」
そう言って、寂雷の手を掴む
一応、男性の手だな
恋人のようなことをしているけれど…彼は、気づいていないのだろうか
「元々リングやバングルが多い店なんですけど、最近ピアスやイヤリングも取り扱っていて……って、すみません」
「どうして謝るんだい？」
「いや…俺ばっかりで、興味無いのに付き合わせてしまって」
全くこの子は、大胆なんだか奥手なんだか…
一二三君が彼が見たい映画と休日をわざわざリサーチしてきたのも頷けてしまう
彼は意外と世話焼きだなあ
…うん？私と六月君の関係は、あの二人に既に知られている…？
「…まあ、問題ないか」
「先生？」
「いや、私はあまりアクセサリーは付けないから、むしろ興味深いよ。それに、私としても君をもっと知りたいからね」
自分でも酷い文句だと思う
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Last(プロフ) - いおさん» ありがとうございます。詩的な表現に気を遣っていたのですが、そう言っていただけてとてもうれしいです。完結までよろしくお願いします。 (2019年6月1日 21時) (
レス) id: ec5508f4a5 (このIDを非表示/違反報告)
いお(プロフ) - 素晴らしすぎる作品ですね…!続きが気になり過ぎて堪らないです!!文章も綺麗で、何から何まで素敵な作品です…!!これからも頑張ってください…!! (2019年5月28日 23時) (レス) id: 1d7aa46e15 (このIDを非表示/違反報告)
Last(プロフ) - 彩華さん» ありがとうございます。お話も割と終盤ですが今後も楽しんでいただけるよう頑張ります。 (2019年5月26日 15時) (レス) id: ec5508f4a5 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - しんどい…好き…めっちゃ心抉られるくらいキュンときます…俺的にはどストライクすぎます。作者さん好きです（） (2019年5月25日 0時) (レス) id: 3d53cc1cd6 (このIDを非表示/違反報告)
Last(プロフ) - 腐女神さん» ありがとうございます。完結まであとわずかですが今後とも気長に待っていただけると幸いです。 (2019年5月19日 2時) (レス) id: ec5508f4a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Last | 作成日時：2019年4月27日 1時
