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『アロマディフューザー!』

「そう、前欲しいって言ってたから。」

『覚えててくれたんだ…、ありがとう。』




嬉しそうな顔を見ると、1ヶ月前から準備しておいて良かった、と改めて思う。




「俺も開けるね。」


『うん、いいよ。

喜んでくれるか分からないけど。』






丁寧にラッピングをとると、
そこに出てきたのは、


マフラーとブランケットだった。







『マフラーは、いつも海斗が首元寒そうだから、あったらいいかなぁって。』


「おぉ、ありがとう。」


『あとブランケットは、

温まることが出来るのもあるんだけど……』




珍しく言葉が詰まるから、どうした?と聞こうとしたら、耳が赤く染まっていた。




『その……、

最近あんま海斗ってベタベタしてこないじゃん?


このブランケットは大きめだから、
少しは距離が近くなるんじゃないかな、みたいな…。』



『…ごめん、やっぱり何でもない!』







なんだ、それ。



可愛すぎでしょ。






顔まで真っ赤に染まるAを見たら、

胸がぎゅっとなって、
どうしても感情が抑えられなくなって、


気づいた時にはAを抱きしめていた。






「はぁ、もうなんなの。」


『へ、?』


「そんなの言ってくれたら、いくらでもくっつくし。」




そう言うと、ゆっくりと手が背中に回った。






『そう、なの?』

「俺が照れることはあるけど……。

でも、嬉しいことには変わらないし、
俺も思ってない訳では無い、というか、」


『というか、?』





ヤバい、俺が照れてきた。


そう思った時には、もうAはニヤニヤしてて。

これじゃあ、立場逆転じゃん。






「……、

俺もくっつきたいと、思ってます。」


『んふふ、そうなんだ〜。』


「…よし、もうお風呂入れる時間じゃない?」




腕を解いて離れようとすると、ギュッとAの方から抱きしめられる。







『もうちょっと、このままじゃダメ?』







そんなの、1つしかないでしょ。





「いいに決まってんじゃん。」








 

幸せな時間 Ryuya.S→←・



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作者名:菜緒 | 作成日時:2020年11月22日 15時

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