•異能力実験_第6回 ページ44
〈nosaid〉
太「如何したもこうしたも、もうこの子は武装探偵社には居ないよ。
出て行ってしまったんだ。」
中「は?出て行った?今は何処に居る、教えろ。」
太「厭だね。私は仲間を売る様な真似はしないよ」
中「ポートマフィアを裏切ったのにか?」
太「………今、それは、関係ないだろう?」
暫く沈黙が続いた。
すると、これでは埒が開かないと察したのか。中也は「はぁ、面倒くせぇ」と言いながら、道の端に設置してあるベンチに腰掛ける。
中「別に今日中じゃねェから、今日は退いてやるよ。」
やけに素直な中也に、内心鳥肌立ちまくりの太宰。
太「うっわ、今日はやけに素直だね。変な物でも食べたのかい?」
中「相手が退いてやるっつーのに、手前は失礼すぎねェか?
…別に素直じゃねぇよ。……ただ、」
「この
太「叢の中?」
中「判るだろ?先刻から視線感じまくって、居心地が悪りぃ。
__さっさと出て来やがれ」
叢の方に圧を掛ける。
すると、ガサリと音を立てて叢から出て来たのは……
「にゃあぁ」
1匹の黒い猫であった。
太「残念、人ではなくて猫だった様だね」
中「チッ…ンだよ、ただの猫か…にしては、大き過ぎねぇか?」
太「最近この辺りに現れる様になった猫だよ。この辺りを縄張りにしようとしてるのかな?」
撫でようと黒猫の前に手を差し出せば、毛を逆立て威嚇をして、ベンチに腰掛けている中也の膝へと乗った。
猫が膝に乗った中也は、心底嬉しそうな顔をして猫の頭を撫でる。
…恐らく、優越感からだろう。物凄いドヤ顔だ。
中「手前、猫に嫌われてんのかよ…」
太「その様だ。」
すると。猫は中也の膝から降りて、また叢の中へと入って行った。
中也はそれを見ると立ち上がり「今日は見逃す」と一言残し、外套を翻しながら立ち去って行った。
164人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
( ◜◡◝ ) - 更新頑張って下さいね!応援してます! (2022年9月18日 0時) (レス) id: 1ac35838e6 (このIDを非表示/違反報告)
( ◜◡◝ ) - お茶漬け食べてるとこで思い出しました…( ◜▿◝ )中也の声やってる谷山紀章さんは永谷園の鮭茶漬け一択なんだそうですよ?( ◜ω◝ ) (2022年9月18日 0時) (レス) @page32 id: 1ac35838e6 (このIDを非表示/違反報告)
虎の実況席(プロフ) - ててってーてってててさん» 有難う御座います!ネタを頑張って考えて、更新も頑張りますね! (2021年10月15日 17時) (レス) id: 1ad4b84e65 (このIDを非表示/違反報告)
ててってーてっててて - あなたは神だな(確信) 更新されててすごい嬉しかったです! 一話一話おもしろい!更新ふぁいと〜 (2021年10月15日 15時) (レス) @page40 id: 98a70de313 (このIDを非表示/違反報告)
虎の実況席(プロフ) - 狼煙さん» ありがとうございます!!無事に更新出来ました!ご心配•応援ありがとうございます! (2021年10月7日 7時) (レス) id: 1ad4b84e65 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:虎の実況席 | 作成日時:2021年9月15日 0時