にわか、トリップしたってよ【文スト】

・此処は＿16 ページ17

如何も、Aです。


まさか俺が吐いた嘘が本当だったなんて…こんなミラクル普通ないですよね？？？

と、取り敢えず肯定をしなければ…。




『俺が言ったのは、そのアパートです。』

江「自分の家が無いから、言い難かったって訳？」

『はい…すみません……。』



チョット罪悪感ガ出テキマシタ(泣




江「ま、誰にでも探られたく無い事。１つや２つあるよね」




江戸川さんは俺に慈悲の目で見てきた。え、そんなに俺って可哀想な男ですかね
…トリップして家が無くて、帰る方法も分からないから充分可哀想な男かぁ。




すると、また無言で考え出す江戸川さん。あれコレ俺が嘘吐いてるのもうバレた？





江「…両親とか身内に頼れる人は？」





あ、え…それは考えてなかったです。でも此処は居ない的な事言わなきゃ不味い…






『…数ヶ月前に病気によって他界しました。身内は既に両親が縁を切り、頼る事は困難かと。
後、学校は両親の病気の関係で辞めました。』



ごめんなさいぃぃお父さんお母さんん、親戚の人達！！
本当はお父さんお母さんは元気です！ピンピンしてます！親戚は毎月お小遣いくれる程俺を甘やかしてますｯ！
後俺、高校普通に充実してましたッ！！



江「そう、なんかごめん」

『過ぎた事です。』




待って俺「薄情な奴」みたいな印象じゃ無いですよね？





そんな事を考えていると、江戸川さんが何か決めたかの様な顔をして俺に話しかけてきた






江「確認。今、君は家も無くて両親や頼れる人も居なくて宛もなく彷徨ってる状態…合ってる？」

『は、はい。』

江「このヨコハマは、昼はまだマシだけど。夜になるとマフィアが彷徨く程危険になる。」





え…俺が元住んでた横浜より物騒じゃん。マフィアとか出会ったらゲームオーバーじゃ無いですか。








江「そこで、だよ。君、…否、A。武装探偵社に来ない?」









江戸川さん。出会って数時間の間に爆弾投下し過ぎじゃないですかね




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