雷電の翼竜 (ページ4)

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4話ページ4

一「悪いね、僕はここからは手伝えないのだよ。」

と言いジン達と話す斬月は3人を見ているようでほかの、虚空を見ているような虚ろな瞳をしていた。

言葉の中には聞き取れない音が混ざり初める。
苦しげに顔をゆがめ、コホコホと咳をする。

ジン「大丈夫か？」
一「あぁ。少し疲れがね……すぐ治るけどこのまま向かうと足手まといになってしまう。」

だから置いて言ってくれ。と苦笑し、行ってらっしゃい、と手を振る

ディル「……わかった。ここから動かないで、何かあったら」
一「分かっているよ、鷹を飛ばす。」

と柱を背に座り込むといっそう酷く、大きく咳き込んだ。

ウェン「本当に大丈夫かい？」
一「ｳﾞｯ､ｸﾞﾌｯ､いや、大丈夫なのだよ。少し体が追いついてないだけだから……いや、お前は分かるだろう？風の。」

眉間に皺を寄せウェンティを睨むと、怖いよ〜？と眉間をグリグリと押される。

ウェン「……ここで休んでてよ、動けるようになったら来ればいい。」

ね？と肩に手を置きヴェールの奥の目をのぞき込む。

ウェン「よーし、じゃあトワリンを助けに行こうか！」
ジン「だが！誰か残った方が」
ディル「いや、ノ「一夜……ｺﾞﾎｯ」一夜は言うほど弱くは無い。自分の身くらい自分で守れる。」

本当に大丈夫なんだな？と心配そうに問うジン達に笑顔を向け、もちろん。と刃が二俣に別れた槍を地面に突き立てた。