29 ページ29
.
中村「あれ？Aと海斗？」
『げ』
ここが家から1番近いコンビニだということを忘れていた。
レジに向かおうと振り返ると、
そこにいたのはあきらかに今日家から1歩も出ていないであろう部屋着姿の中村だった。
『中村ってやっぱ私のこと見張ってるよね？毎度毎度コンビニで会うのおかしい』
中村「は？そんな暇じゃねーよ(笑)」
宮近「おー、海人じゃん」
中村「2人なにしてんの？今帰り？」
『そーだよ、私たち働いてきたので』
中村「一々いいって言わなくて(笑)海斗おつかれー」
おい、私にお疲れは？と言いたいところだが、コンビニで中村とはあまり関わりたくない。
なるべく絡まれないように一刻も早く家に帰ることが優先だ。
中村「今から2人で飲むの？」
じゃーね、と言おうとする前に
中村は宮近の手に持っているカゴの中身を見てそう言ってきた。
宮近「いや、Aが寄りたいって言ったから着いてきただけだよ」
『そうそう、今日はアルコールで満たされたい気分なのよ』
横の宮近はなんの気分だよそれ、って笑っていたけど、このあと中村はろくな事を言い出しそうな気配が無かったので、はやめに撒きたいところだ。
中村「へえ(笑)ねえねえA、どうせ今から飲むならさ一緒に飲もうよ」
…ほらね。
『嫌です、ごめんなさい』
中村「なんでよぉー！いいじゃんべつに！」
『うるさいなあ！1人で飲みたい気分なんですぅー、』
中村「お酒飲むのひとりじゃつまんないって、ね、ハイハイいこう、ね？海斗も！」
『いいっていいって！』
せっかく1人でゆっくり気持ちを整理させようと思っていたのに、当の本人の前でなんて、ろくに酔っ払えないじゃないか。
とこっそり心の中でツッコミをいれる。
宮近「いや、俺は別にいいけど(笑)」
『え？！いいの？！』
まさかの回答だ。
宮近の返事を聞くなり中村は｢はい〜、じゃあ決まり〜｣と言って自分の飲む缶をカゴの中に入れはじめた。
宮近「お前容赦ねーな(笑)」
中村「海斗の奢り？」
『ちょ、私行くって言ってないよ？！』
そのあとは抵抗も虚しく、
強引な中村に引きづられてコンビニをあとにした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 896人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もちまる(プロフ) - めいさん» コメントありがとうございます。めい様の一言がわたしの作品へのモチベーションに繋がります！これからも楽しみにしていただけると嬉しいです♪ (2020年11月5日 3時) (
レス) id: 2b21e38533 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます！とっでキュンキュンしました！！これからももちまるさんの作品更新楽しみにしてます！ (2020年10月31日 15時) (レス) id: 5ffcf33459 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もちまる | 作成日時：2020年10月1日 0時
