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「あ、あれぇ…？どっちだったかな……」
Aのことを思い出してから何も考えずに走っちまったから、自分がどこにいるのか分からなくなってしまった。
「もっと街の方だった気がすんだけどなァ〜」
周りを見渡しても、横には海があり、どう見ても街中ではない。
「どーすっかなァ……」
おれがうーん、と考えながら歩いていると、
「おーーーいルフィー！！」
と聞き覚えのある声がした。
「お、チョッパー、来たのか！！…って、なんでサニー号がこんなとこにあんだァ？？？」
目の前を見るとそこにはサニー号が停船していた。
ナ「なんでって…あんたが戻ってきただけでしょ。」
サニー号の甲板から、ナミが顔を出す。
それを聞いて、
「おれ知らねェ間に戻ってきてたのか！！」
と驚いた。
サ「買い出しはもう済んだのか？」
奥からでてきたサンジからの問いに、
「おう！！バッチリだ！」
と、パンパンになったリュックを見せる。
そしてそのまま腕を伸ばし、サニー号へと乗り込んだ。
ブ「ところでルフィさん、Aさんはどうしたんですか？」
「それがよ〜…はぐれちまったんだ。」
おれがそう答えると、
「「はぐれたぁ！？！？」」とサンジとナミがでけェ声で反応した。
サ「おいルフィそれはどういう事だ。レディを1人残して帰ってきやがったのか！？」
サンジは鬼の形相でおれの胸ぐらを掴んだ。
「ち、ちげェよ！なんか本屋に行くから入口で待てって言われて、待ってたら段々向こうから肉が焼けるいい匂いがしてよ。それに釣られて行ったらすんげーーうめェ肉があってよ！それ食ってる途中でAのこと思い出したんだ。それで本屋目指して走ってたらいつの間にかサニー号に…「「何も違わねェよ！！！！！」」ず、ずびばぜん"……」
サンジとナミにボコボコに殴られちまった。
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作者名：きぬ | 作成日時：2023年9月20日 22時
