トラ男さんとお泊まりすることになりました。【トラファルガー・ロー】 (ページ7)

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「あった！あそこが本屋さんだ。」

そう言って私は本屋にかけよった。

生憎本屋の入口は狭くて、ルフィが背負ってくれている大きなリュックは入りそうにない。

ルフィからあまり目を離したくはないけれど……

ルフィも子供じゃないし、少しくらい1人にしても大丈夫だよね？

「…ルフィ！私、すぐに戻ってくるから入口で待っててくれる？」

私がそう問いかけると、ルフィは

ル「わかった！おれはここで待ってる！」

と言って、店の前にリュックを置きその上に腰掛けた。

…うん、大丈夫そうだね。

「ありがとう！じゃあ行ってくるね。」

ル「おう！」

ルフィの返事を聞き、私は本屋の中に入った。

大きなお店ではないけれど、中には沢山の本がぎっしりと並んでいた。

「わあ、見たことの無い本が沢山……！」

古いものから新しいものまで、沢山の種類の本が並んでいて私は胸を躍らせた。

本当はじっくり見たいところだが、ルフィや仲間たちを待たせているので早く済ませてしまわないと。

私はパッと見で気になった本をいくつか手に取り、すぐにレジに持って行った。

そして会計を済ませてお店のドアを開ける。

「ルフィ！お待たせ……って、居ない！？」

そこにはあったはずのリュックも、その上に座っていたはずのルフィも居なかった。

私が本屋に入ってから、10分も経っていないのに！？

「えっ……どうしよう…ナミに怒られちゃう…！！」

数分でルフィが居なくなってしまったことに驚きと焦りを感じ、私はその場でアタフタしていた。

すると突然背後から、

？「麦わら屋なら走って向こうに行ったぞ。」

と、どこかで聞き覚えのある声がした。