トラ男さんとお泊まりすることになりました。【トラファルガー・ロー】 (ページ6)

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「はぁ、はぁ……る、ルフィ…もうちょっとゆっくり行こうよ……」

私の手を掴んだまま走っているルフィに声を絞り出しながら言う。

ルフィのペースに合わせて走っているため、息をするのもやっとだ。

そんな私にルフィは、

ル「なーに言ってんだ！うまそーーーーな肉の匂いが、おれ達を呼んでるだろ！」

と言って走るのをやめてくれない。

お肉は逃げないよ…………

しばらくするとルフィは前方を指さし、

ル「見えた！！あそこが市場だ！」

と叫んだ。

「や、やっと止まれる……！」

ようやく市場に訪れた私たちは、サンジくんから預かった買い出しメモを見ながら必要な物を買い込んだ。

持ってきた大きなリュックはすっかりパンパンだ。
これであと2週間分は持つだろう。

途中でルフィが何回も誘惑に負けそうになっていたけど、なんとか止めることが出来た。

ル「よし！これで全部だな！…にしても腹減った〜…早くサニー号に戻って、サンジに何か作ってもらおう……」

お腹を鳴らしながら呟くルフィに、私は申し訳なくなりながらも、

「ごめん、ルフィ！あと本屋さんだけ寄ってもいい？新しい本が買いたくて…」

と手を合わせてお願いした。

ル「本屋ぁ？？ああ、お前サニー号の本全部読み込んでたもんなあ。いいぞ！行こう！」

空腹なはずのルフィがニカっと笑ってそう言ってくれた。

「ありがとう！すぐに済ませちゃうね。」

そう言って私たちは本屋に向かって歩き始めた。