トラ男さんとお泊まりすることになりました。【トラファルガー・ロー】 (ページ39)

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ぼすんっ

「……え？」

唇に来ると思っていた感触は来ず、私は目を開けた。

目の前に飛び込んできた光景

それは、

私の首に顔をうずめるようにして眠っているローさんだった。

「えっ」

思わず声が出た。

「ローさん？ローさん！」

声をかけてみるもローさんはうんともすんとも言わず、ただだ寝息を立てている。

ね、寝落ちしてる………！？

まさかこのタイミングで寝落ちされるとは思ってもおらず、

驚きと同時に少し安堵した。

「で、でもこれどうしよう…？」

ローさんはしっかり全身を私の上に託している。

「うーん…うーーーーん……よし、抜けた！」

成人男性の体を押し退けるには相当な力が必要だったが、なんとか抜け出せた。

チラッと、ローさんがまだ寝ているのを確認し、私はベッドから降りようとした。

すると

ガシッ

「！？」

急に後ろから腕を掴まれたと思えば、私はそのままローさんの腕の中に引き込まれていった。