トラ男さんとお泊まりすることになりました。【トラファルガー・ロー】 (ページ27)

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【ローside】

ｶﾞﾁｬｯ

脱衣所のドアが開く音がして、そちらに目を向けると

貴｢お風呂お先に頂きました！｣

と、バスローブ姿のA屋が出てきた。

｢っ……あァ。｣

A屋の髪はまだ濡れていて、ほのかにシャンプーの香りも漂ってきた。

さっきまでと違った少し無防備なその姿に不覚にもドキッとしてしまい、
俺は思わず目を逸らした。

貴｢とっても気持ちよかったですよ！ローさんもどうぞ。｣

そう言いながらA屋は俺の隣に腰掛け、タオルで髪の毛を拭いていた。

｢！…あァ。俺も入ってくる。｣

貴｢はい！ごゆっくりどうぞ。｣

A屋が隣に座った瞬間俺は反射的に立ち上がり、そのまますぐに風呂場へと向かった。

そして脱衣所で着ていたパジャマを脱ぎ、風呂場に入った。

あのまま隣にいたら、自分の心に歯止めがきかなくなるところだった。

好きな女が風呂から上がってきただけだというのに。

……なんだかA屋に仕返しされた気分だ。

そんなことを考えながら俺はシャワーを浴び、軽く湯船に浸かった。