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ロー「…ここか。」
3階に着き、ローさんは先程渡された鍵で部屋の扉を開けた。
ｶﾞﾁｬｯ
部屋に入ると、セミダブルのベッド、2人がけソファー、机など申し分のないセットが揃っていた。
部屋の大きさも広くは無いものの2人で少し過ごすくらいなら十分だった。
ロー「……思ってたより手入れも行き届いているな。」
ローさんは部屋を見るなりそう呟いた。
「お部屋、綺麗ですね！……あ、浴槽まで付いてますよ。」
こういったところはシャワーしか付いていないのかな？と思っていたけれど、浴槽もしっかりついており、雨風で冷えた身体には有難い。
すると、
ロー「クソ……服が濡れて気持ち悪ィ。」
ローさんはそう言いながらおもむろに上半身の服を脱ぎ出し、
腕や胸元に入ったタトゥーが全て露になった。
「え！？ちょ、ちょっと何普通に脱いでるんですか！」
私は突然のことに驚いて思わず後ろを向いた。
ロー「何って、服が濡れたから脱いだだけだ。このくらい見慣れてるだろ。」
ローさんがはぁ？という感じで私にそう言ったが、私は振り返ることなく
「慣れてません！」
と返した。
慣れるって何！？
ロー「……お前んとこの船長はほぼ裸みたいなもんじゃねェか。」
「…………あ。」
確かにそうだ。
ルフィはいつも前のボタン開けてるし、フランキーなんか変態だし。
それを見ていつも何も思わないはずなのに、何故かローさんのことは見れなかった。
ロー「おい、A屋」
「はい、なんでしょう。……！？」
急にローさんに名前を呼ばれ、振り向くとすぐ近くに上半身の服を脱いだローさんが立っていた。
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作者名：きぬ | 作成日時：2023年9月20日 22時
