トラ男さんとお泊まりすることになりました。【トラファルガー・ロー】 (ページ17)

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ローさんは鍵を受け取ると、なんの躊躇いもなく階段を登って行き、私も慌ててついて行った。

あ、でも今頃皆が心配してるかな……？

「…ローさん！私ちょっと電伝虫借りてきます！」

先にお部屋に行っててください、とローさんに伝え、私は登ってきた階段を駆け下り、主人の元へ向かった。

「すみません！ちょっと仲間に連絡したくて。電伝虫をお借りしてもいいですか？」

1階の受付に戻った私は、電伝虫を貸してくれるよう主人にお願いした。

宿主「あぁ、もちろんだとも。」

そう言って主人は快く電伝虫を貸してくれた。

私はダイヤルを回して、サニー号に連絡した。

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ……ｶﾞﾁｬｯ

ル『もしもし！おれはモンキー・D・ルフィ。海賊王になる男だ！！』

電伝虫が繋がった瞬間、ルフィの元気な声が聴こえた。

「ルフィ！？Aだよ。サニー号に帰ってたの？」

ル『おー！Aか！！わりィ、肉食ってたらはぐれちまったんだけど、気がついたらサニー号に戻ってきてたんだ。そんなことより、お前は大丈夫か！？』

「そうだったの。安心したよ…。うん、私は大丈夫！」

私はルフィがサニー号にいることに驚きつつも、この天気の中街中に居なくて良かった、と安心した。

すると、電伝虫の向こう側から『Aか！？』と、ザワつく仲間たちの声が聴こえてきた。

ナ『ちょっとA、大丈夫！？急に島の天気が大荒れなんだけど…今どこにいるの！？』

ルフィに代わりナミがこちらを心配しながら言う。

「私は大丈夫だよ！本屋さんの近くにお宿があって、今そこからかけてるの。天気がおさまるまではここで休ませてもらおうと思ってるんだけど……それでもいい？」

仲間を船で待たせてしまっていることに罪悪感を感じながらナミに問いかけた。

ナ『えぇ、その方がいいわ。海は荒れてないし、私たちはサニー号で待ってるから。ちゃんと、天気がおさまってから帰ってくるのよ！』

「ありがとう……！待たせちゃってごめんね。」

私がみんなに感謝しながらお礼を言うと、

サ『Aちゅわァ〜ん！1人で怖くないかい？俺が今すぐ飛んでいこうか！？』

とサンジくんの声が聞こえてきた。