Travis Japanの紅一点

大好きなトラジャ ページ11

A「だから、皆は、どう思ってるのかな…って」

誰も声を発さない。

やっぱり、引かれるよね。

義足になったのに、自分から

メンバーに選択を任せて。

その時、一番最初に声を発したのは

いるはずのない、海人だった。

うみ「いちゃダメとか、誰が言うと思ってるの？」

A「海人・・・」

うみ「Aがいないと、トラジャじゃなくなっちゃう。
　 一緒にデビュー、目指そうよ」

しずや「そうだよ。Aがいないとトラジャじゃないよ」

ちゃか「Aが、辞めたくないなら
　 俺は、絶対にやめてほしくない」

しめ「一緒にデビューしよ」

A「皆…ありがとう」

うみ「批判とか受けても、絶対に守るからね」

A「ありがとう」

『ありがとう』その言葉しか

皆に言うことはないくらい

優しい皆だ。

ノエル「義足でも、踊れるよね？」

A「踊れないって言われても
　 踊ってみせるよ」

まつく「絶対…だからね…(泣)」

元太「もう、泣いてる」

まつく「元太だって・・・」

やっぱり松松だ。

まつくの一言で、

この病室は、世界一温かい

場所になった。

皆に、『辞めたほうがいいんじゃない』

とか言われると思ってたけど、

やっぱりメンバーは優しい。

世界一大好きな人たちだから、

受け入れてくれる、って思っている

自分もいたのかもしれない。

私の目にも、涙が、溢れてくる。

しめ「Aも泣いてる」

A「うるさい」

涙をぬぐっても出てくるものは、涙。

大好きだよ、トラジャ。

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