HUNTER～狩人と兎～ (ページ3)

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近づきページ3

私と涼介は近くのカフェで昼ご飯を食べることにした。
私はサンドイッチを、涼介はホットドックを頼んだ。
「洋服..。選んでくれて有難う。」
サンドイッチをかじりながら言う。
さっきの出来事が頭を回っていた
「俺の選んでなー。それと洋服買ってやったから飯おごりな♪」
涼介はもくもくとホットドックを食べる。
「わかったわかった。」
やっぱり私より早く食べ終わった涼介は私が食べるのを待っていてくれた。
食べ終わって店を出ると、変な集団が私達の後をついてくる。
「舞彩、逃げるぞ。」
涼介は私を抱えると走り出した。
「えっ?ちょっ...!?」
涼介の横顔が見える。
...............ちょっと、格好いいな。

「ハァッ.....ハァッ....」
涼介は息を切らしている。
「大丈夫?」
私は背中をさする。
そして後ろを振り返るとあの変な集団はいつのまにか消えていた。
「もう、あの集団は消えてるから。ね?」
涼介に優しく微笑むと、
「さぁっ.....。洋服...選んでくれる..よな?」
涼介は嗤うと、手をさしのべた。
「行こうぜ!」
「うん!!!!」
私は涼介の差し伸べた手を取り、涼介の洋服屋へ歩いて行った。

今頃気づいた。
　この手のぬくもり、暖かさ。私は一人じゃない。