HUNTER～狩人と兎～ (ページ1)

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狩人ページ1

今日は日曜日。親友の心彩とお出かけ。
「あーっ、山田くんとゆうちゃんが居るよ～っ!」
舞彩は涼介と侑李を見つけると、大きく手を振った
「あーっ!まいまいとみーちゃん～♪」
まずは侑李が私達に駆け寄り、笑顔で手を振ってきた。
「よぅ。舞彩と心彩ちゃん。」
侑李は私の事をまいまいと呼ぶ。
でも涼介は舞彩と呼ぶ。正直言ってあんまり好きじゃない。
幼馴染みなんだけど。
「お前等も買い物?俺等もなんだけど、一緒に行かね?」
「あっ、いいね～♪行こうよっ!」
侑李は涼介の発言にのっている。
「あたしも行きたい～!舞彩も行こうよ!」
心彩までだ。
「........分かったよ。」
私はしぶしぶ涼介と侑李と心彩で買い物に行くことに。
「お前達は何買うの?」
「あたし達は洋服♪」
「僕達もだよ～!」
3人で話が随分盛り上がっている。
私はその話を黙って聞いている。
この二人と行くのは気分が乗らないのだ。
「舞彩、どーした?なんか全然元気ないじゃん。」
涼介が私の顔を覗いて言ってくる。
私は真っ赤になった。
そして、顔をそらし、
「べつに。」
とだけ答えた。

私は兎のように、涼介に仕留められた。

　涼介が狩人みたいに。