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95.久しぶり ページ45

コンコン



と、床のしたから音がする





そして懐かしい声もした





「はるな、今からここの床に穴開けるからどいててね、叫んじゃダメだよ」




はるな「、、ごじょ、、せんせい…?」





数秒後、ほんとに床に穴が空き、何年ぶりだろうかと思うほど久しぶりだと感じた五条先生が現れた




五条「あらま、痩せちゃったね、さ、帰ろっか」



小声で呟き、手を差し出す五条先生




この手を掴んだら、私は晴れて自由の身




それでも、おば様は明日には私がいないことに気がついて激怒し、高専の皆に手を出すのだろうか…




だったら私はここに残ってたまに五条先生やみんながこうやって会いに来てくれたら、皆幸せなんじゃないか




結論が出たので、私は首を横に振った




五条「なんで、なんか言われた?気にしないで大丈夫だよ」




はるな「ダメなんですっ、、でも、たまにこうやって会いに来てくださ、そしたら私は幸せです」





五条「何言ってるの、はるなは高専の生徒でしょ、はるながいなくなってから真面目に鍛錬してるのはいいんだけど、皆どこか上の空でさ、皆にははるなが居ないとダメなんだよ」



そんなこと言われたら、どうしても揺らいでしまう




それでも皆の命の方が大事だから






私は嘘をついてしまった






はるな「高専のことなんか、もう、、どうでもいいですっ!


ここでの日常の方が楽しいです、それに私は四ノ宮の子なので、本当はここで暮らすのがいいんです、だからもう、、っ、、たまに会いに来て下さるくらいで嬉しいので、っ、放っておいてくださいっ」




胸が苦しい




涙が止まらない





嘘なんて、つきたくないのに






五条「…じゃあなんでこんな部屋にいるの、鍵も開けられない、窓もない。この部屋で全ての日常生活を送れるように、お風呂もトイレもあって、閉じ込められてるんだよ?分かってる?



それにこの部屋、大分不自然な位置にあった、一部屋だけ飛び出てる。だから僕も空飛んでここまで来て、穴開けたの。

この部屋、君を閉じ込めるために作られた部屋だよ」




はるな「それでもいいんですっ、早く帰ってください」




五条「…はぁー、わかったよ、また来るね」





五条先生は帰って行った




私は布団を穴の上に敷き穴を隠し、眠りについた

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作者名:toramaru08 | 作成日時:2022年1月3日 20時

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