80.気づけ(ここからオリジナル編です) ページ30
No side
はるな「…」
事件が解決した次の日、はるなは椅子に座り、机の上で頬杖を着き、窓の外を見つめていた
野薔薇「なな、なんであの子今日1日あんなムッスーってしてんの」コソコソ
悠二「いや、それがわかんねぇんだよ、俺が話しかけても大丈夫なんだけど、伏黒が話したら無視すんだよ」コソコソ
野薔薇「伏黒、アンタ何したのよっ！」コソコソ
伏黒「心当たりがないからどうすればいいのか…」コソコソ
野薔薇「私はなんとなくは目星が付いてるわ、まぁとにかく伏黒、アンタが直接解決してきなさいっ」コソコソ
そう言って野薔薇は伏黒をはるなのいる方へ蹴る
野薔薇「行くわよ虎杖」
野薔薇は悠二のフードを引っ張り、教室の外へ出た
伏黒「…はるな、その、俺が何かしたなら謝る。でも、何をしたのかが分からない。教えてくれないか？」
はるな「…」
微動だにしないはるな
伏黒「…いちごミルク奢る」
はるな「…」
伏黒「…2本奢る」
はるな「…」
伏黒「3本」
はるな「…」
伏黒「わかった、オマエの好きなもん好きなだけ買う」
はるな「…」チラッ
ようやくはるなはその大きな瞳で伏黒を捉える
そしてまたすぐ逸らし、こう言った
はるな「…なんで何も言ってくれなかったの」
伏黒「…津美紀の事か？」
コクンと小さな頭を縦に動かす
はるな「伏黒くん、私が真希さんの事で落ち込んでた時、話せって言ったじゃん
それなのに伏黒くんは、私に何も教えてくれないんだね」
大きな瞳が潤んでいき、涙がこぼれ落ちる
伏黒「…悪かった」
はるな「私あの時わざわざ車から降りて聞いたよね、津美紀さんな何があったのか、なんで教えてくれなかったの、
こんなこと言いたくないけど、あのまま伏黒くん1人だったら、特級三体を相手にしてたんだよ、死んじゃってもおかしくなかったんだよ…」
伏黒「…」
泣き出してしまったはるなに、伏黒は分が悪そうな顔をする
はるな「伏黒くんってさ、どっかで自分が傷けば全部解決すると思ってるところあるよね、そんな事ないから。」
伏黒は、いつかに五条から言われた言葉を思い出す
『最悪、君が死ねば全て解決できると思ってる。
死んで勝つと、死んでも勝つは、全然違うよ恵』
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作者名：toramaru08 | 作成日時：2022年1月3日 20時
