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75.優先事項 ページ25

はるな「伏黒く〜ん」


野薔薇「なんで伊地知さんと話してんの」


悠二「津美紀の姉ちゃん無事だったか?」




私たちは3人並んでしゃがみこみ、伏黒くんを見上げる




伏黒「問題ない、それより任務の危険度が吊り上がった、この件は他の術師に引き継がれる、オマエらはもう帰れ」



…絶対、なんかある



伏黒くんは、武田さん(さっきの職員のおじいさん) に挨拶してから帰ると言って、私たちを強制的に車に乗せた



はるな「…ちょっとほんとか見てくる」




私が見ると言ったのは伏黒くんのオーラである



はるな「伏黒くん、津美紀さんのやつ、嘘でしょ」


伏黒「…」


はるな「ねぇ、ここまで来て隠すのやめ「いいから。アイツらと先に帰れ。」…」




伏黒くんに、強く言われてしまい、言い返せなかったので大人しく車に戻る





野薔薇「はるな、どうだった、伏黒のオーラ」



はるな「ウソ。危険度が上がったのは多分本当だけど、津美紀さんが大丈夫ってのは絶対ウソ」



悠二「やっぱそうかー、」



野薔薇「ならやることは決まったわね」



私たちは顔を見合せ、頷いた








________________________


夜、伏黒くんの後を着いていき、橋の下を歩く



そして伏黒くんが立ち止まったので話しかける




野薔薇「自分の話し無さすぎ」



悠二「だな」



はるな「うんうん」




野薔薇「ここまで気づかないとはマジでテンパってるのね」



悠二「別に何でも話してくれとは言わねぇけどさ」



はるな「せめて頼って欲しいよね」



悠二「友達だろ」



伏黒「津美紀は寝たきりだ、この八十八橋の呪いは被呪者の前にだけ現れる。本人が申告できない以上、いつ呪い殺されるか分からない。


だから、今すぐ祓いたい



でも任務の危険度が上がったのはほんと「はいはい」」



野薔薇ちゃんが遮って返事をした



悠二「始めっからそう言えよ」



ほんとだよ!



伏黒くんの口角が上がっていたことには気づかず、私たちは川の前に立つ




新田さんが言ってた




"川や境界を跨ぐ彼岸へわたる行為は呪術的に大きな意味を持つっス″


私たちが川を渡ると




はるな「お〜ビンゴだ」


野薔薇「祓い甲斐がありそうね」



私たちが気合を入れた直後





「あ"?」



なにやら違う呪霊が後ろに居た

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作者名:toramaru08 | 作成日時:2022年1月3日 20時

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