【呪術廻戦】ナキムシ (ページ10)

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10. 3週間前の出来事⑥ ページ10

夜蛾｢大分緊張しているようだが、君。ここに何をしに来た｣

はるな｢え、と、、、｣

"何をしに来た"

そう聞かれると、何も言葉が出てこない

むしろこっちが聞きたい

この変な人に呪術の才能があるからって言われたから来たけど

嫌な気はしなかった

こんなビビりな私が新しいことへの挑戦を、すんなり受けいれた

今までにも何度もお化け…じゃなくて呪いを見たことや、感じたことはあったけど、あそこまでハッキリと視認出来たのは初めてだった

正直、怖かった。

それでも、怖さ以上に友達を助けられたことが嬉しかった

深呼吸をする

はるな｢私は、いつも泣き虫で、ビビりで、人見知りで、あがり症で、いつも上手に話せなくて、おまけに、何故か幼い頃から呪いが見えてて、でもそれはみんなには見えてなくて、だから嘘つきって…友達も…できなくて…。

でも、そんな私に、あの2人(友1と、友2)は優しくしてくれて、友達だって言ってくへて…。

そんな友達が襲われた時、私、怖くて、目の前で食べられかけてる友2をみて、もし友2が死んじゃったらどうしようって思って、助けなくちゃいけないのに体が震えて、涙も止まらなくて

私何も出来なくて…。

2人は私にとってかけがえのない存在なのに、暗闇から私を救い出してくれたのに、私は助けてすらあげられなくて

目をつぶって、自分の番を待つことしか出来なかったんです。

あんなにも自分の弱さが憎かったことはありませんでした。

でも気がついたら私は、呪いを倒していて、友2も助けることが出来て、なんて言うかすごく嬉しくて！私にも友達を助けることが出来るんだって思って

この人がここに通えば、自分の力を上手に扱えるようになるって言ってくれたんです。

だから私はここでその力をもっと伸ばしたいです、この先、私にしか助けられない人を助けたい。

短所しかない私にたった一つの大きな長所を作りたい

泣き虫は一生治らなくてもいい。でもただの泣き虫じゃなくて

人を助けられるナキムシになりたい！！｣

私はスカートを握りながら伝えた

夜蛾｢・・・フッ、夢が沢山あるな。悪くない。

悟、寮を案内してやれ。

四ノ宮はるな。合格だ。ようこそ呪術高専へ｣

私は強面の学長さん、夜蛾学長と仲良しになれた(※握手しただけ)