舞え 桜柱！

12話 目覚め ページ12

時透side

あれから3日が経っているというのにはるなは起きない




はるな「…」




死んだような顔をして眠っている。ほんとに息があるのか心配ではるなの口元に耳を澄ます。
きちんと息があることに安心する





3日間僕はずっとこれを繰り返している





3日間毎日柱の人が誰かしらここにいる






今日は僕以外にも冨岡さんが来たって胡蝶さんが言ってたっけな…






あんまり覚えてないや





それにしても、この僕を心配させるなんて、いくらはるなでも許さいないし







…早く目覚めてよ





胡蝶side



あれから3日間必ず柱の誰かがここに来てはるなのお見舞いに来ている




今いるのは時透くん 私は部屋の入口からこっそり見ている




実は時透くん、毎日来ているんですよ？





口ではあまり言いませんがはるなのことを人一倍心配してるのは確かです





時透くんのはるなを見る目は他のソレとは違いますし



時間も時間…




この時間に来るということは、任務終わり。





疲れているのにも関わらず顔を出して、一体いつ寝ているんでしょうか…





胡蝶「はるな、起きませんね…」





時透くんの所へ行きそう言う





無一郎「はい…」





はるな…みんなあなたを心配しているんですよ？はやく、はやく目を覚ましてください





そう願いを込めて、呟く




胡蝶「早く起きてください、はるな」





そう、語りかけた




はるなside


私はきっと今夢を見ている





こんなに気持ちがポカポカしたのはいつぶりかな？




それに、ここはどこ？




あの家族は誰？




3人家族だ、1人の赤ちゃんの周りに両親がいてニコニコ笑っている




幸せそうだ




そう言えば…私の親って誰…？





物心着いた時から師匠と一緒に暮らしてきた記憶しかない





今度久しぶりに師匠に顔出すついでに聞いてみようかな





私はずっと3人仲良く笑っている家族を見ていると、突如目の前が光出した





はるな「う、眩しい…」









「…く…きて…さ…」






声が聞こえる…懐かしい声…この声は…






はるな「っん、胡蝶さん…？」





目を開けると、胡蝶さんと、無一郎くんが驚いて私を見ていた







いやこっちもびっくり←








お互いしばしば沈黙していた




それを破ったのは






無一郎「はるな！」ｶﾞﾊﾞｯ






嬉しそうな、泣きそうな、そんな複雑な表情をして抱きついてきた無一郎くんだった

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