ただ、あまい 【 るぅと 】

＃３７ ページ38

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部室のテーブルに先日頼んだメンバー分の衣装を並べる。

2パターン全くバラバラな系統だけどきっと彼等には似合うはず。


「 わぁ！！カッコイイ！！おれ赤〜！！ 」

「 やっぱAちゃんセンスええな 」


みんな喜んで手に取ってくれて私を褒めてくれるけど
最終的に決めてくれたのはるぅとくんだし彼には感謝


「 １回着てみませんか？サイズとか確認したいですし、 」

「 着る着る〜！！楽しみ！！ 」


それぞれが衣装をとって部室で着替えるからって私は外に出る。

それにしても、このワンピースは着るべきなんだろうか


「 嶋村せんぱいのワンピース楽しみです 」

莉犬くんの一言に負けたので着替えます。

近くのトイレに入って着てみる。


『 るぅとくんが選んだだけあってお洒落だなぁ。露出高いけど 』


腕がガッツリ出てて少し恥ずかしいから
体育着のパーカーを羽織る


「 ね、ねぇ〜？着替え終わってる？ 」

『 へっ！？…お、終わってるけど？ 』


そう言って中に入ってきたのは ぐしゃぐしゃに衣装を着たころん

上手く衣装が着れなかったらしい


『 ここ、ボタン掛け間違えてる 』


ゆっくりと直していくと ポンッと肩に手を置かれた

顔はそっぽ向いてるけど耳が真っ赤


「 似合ってんね 」

『 …そっちこそ 』


お互い顔は真っ赤で、目すら合わせられなくて

彼は白いタキシード姿みたいで
私は欲に言うウエディングドレス姿みたいで

なのにこの場面にそぐわない場所で

なんだこれ


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