ただ、あまい 【 るぅと 】

＃３ ページ4

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二人きりの部室


軽音部とは言っても イベント事があるまで
殆ど動くことはなくて、部員も多い方ではあるんだけどまともに来てるのは私達ぐらい

来てるっていっても部活らしい事なんてしてないし
ただぐーたらしてるだけなんだけどさ。



『 あ、しんだ 』


「 ゲームばっかしてないで僕にも構ってください〜！！ 」


色んな形のブロックを積み上げてく暇潰しになりそうもないゲームを黙々とプレイする。

私の肩に顔を乗せて ぷくっと頬を膨らませる彼

この顔すれば可愛いって褒めてくれる事知ってるのがタチ悪い



「 今日部活終わったら空いてますか？ 」


『 うんー。ばりばり空いてる 』


私の横髪をひと束とってするすると器用に編まれていく。

私は不器用だからこういうの細かい作業苦手だけど
器用な彼は難なくこなしていく。


「 ちょっとだけ、デートしたいなぁ 」


結び終えたのか綺麗に解かれてしまった。


私のお腹に回った腕が強く締め付けてきて
背中に顔を預けられる。


『 クレープ食べたい 』


「 今日は特別に奢ってあげます 」



いつも奢ってくれるくせに



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