せんせい と ふたりきり 【 こ.ろ.ん 】

＊ 38 話 ＊ ページ39

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呑気に歩いて行ったもんだから順位は下から数えた方が早かった


お題を見せると不思議そうな顔をされたがギリギリセーフであった。




「 なーんだ。すきなひと とかだと思ったのに 」


『 そ、そんなわけ！だったとしてもせんせいは連れて来れないでしょ 』



せんせい ってば距離感バクりすぎだ。

一応 生徒 と 教師 の筈なんだけど……。



「 どうする？クラス戻る？それとも保健室で休む？ 」


『 クラス戻る。……せんせいは？ 』


「 ん、なら一緒に戻ろ。……乗って？ 」



私の前に屈んで柔らかく微笑まれる。

ほんとこの人は周りの目とか気にならないんだろうか。



『 はずかしい。もう、やだ 』


「 あはは、そんな顔真っ赤にしてたら誤解されるぞー 」


誰のせいだと思ってるんだ。

この人のせいで色々狂わされまくりだ。


知りたくない感情を覚えたり、不思議な気持ちに包まれたり。



『 せんせい、きらい 』


「 なーに、泣きそうになってんの？ 」



日に日に女々しくなっていく自分


ちょっと気持ち悪い。



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