推しくんと付き合っちゃった話 【 こ ろ ん 】

392推しくん ページ4

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日が暮れた頃


遅刻してきた彼がやって来た。



「 なーくん遅いよ！待ちくたびれた！ 」


「 道混んでたんだよー。はい、新居祝い 」



渡されたのはまたもや大きな紙袋


中に通すと彼もキョロキョロと探索を始めた。



「 やっぱここにして正解だったね。夜景綺麗そうだし、十分に広いしね。これで家族増えても問題ないね 」



『 家族……増える？ 』



「 将来的にはって事だけどね 」



『 将来的に……、増える？ 』



「 ちょっと！そういう話は今いいから！ 」



ん？ と疑問を抱いていると ひとつ思い当ることがある。


将来的に家族が増える

その意味を理解してしまったら 恥ずかしくなってこの場から消えたくなった。




「 事実やんな？子供作らんの？ 」


「 そんなどストレートに聞かないでよ！……そういう話はまだしてないし 」



あまりにもド直球なジェルくんにお互い照れてしまう

将来、いつかこの家にもやってくるのかな と思うと嬉しい半面ちょっぴり寂しいかもしれない。


だって、子供出来たら 物凄い溺愛しそうだし 私よりその子優先しちゃいそう……。


嫉妬しちゃうよぉ、こんなのママ失格だよ……。



「 まだそこまで考えられるほど容量良くないし。とりあえず一段落させることが僕の役目だし 」



「 ころちゃんにしては珍しく考えてるんですね 」



「 やっぱ婚約者がいるやつはちげーな！」




これからやりたい事は沢山あるけど



まずは 夢を叶えなきゃね。



それから沢山話し合おう。

彼ならいっぱい叶えてくれるはず。





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