推しくんと付き合っちゃった話 【 こ ろ ん 】

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鍵穴に鍵を通して玄関を開ける


そこには 真新しい新品の香りがしていつもより広々している。



『 わー！広い！大っきい！床ツルツルしてるー！ 』


「 あんまはしゃぎ過ぎると転けるよ？ 」


『 だいじょーぶっ、て、…うわぁっ！ 』



ツルツルの床に ドン と物音を立てて膝から倒れた。

痛い、膝赤く腫れ上がっちゃう。



「 だから言ったでしょ。大丈夫？ 」



『 うん…、でも、いたぁい 』



はいはい と抱き上げられる。



いつもとは違う見慣れない光景、ここにもいつか慣れるのかなぁと思うと頬が緩んでくる。



丁度タイミングも良かったしって事で 前よりちょっと大きめなお家にお引越しする事になりました。


以前と変わらずマンションな事に変わりはないけど前のお家では見えなかった綺麗な夜景が一望できる。



『 でも、こんな大きなお家大丈夫だったの？ 』


「 まーね。なーくんも協力してくれたし、元々あそこ一人暮らし用の家だったから狭かったしね。将来の事も考えて大きめの方が楽だって言われたから 」



流石ななもりさん

頼りになります。



引越し業者さんは先に来てくれていたみたいで
ほとんど家具は揃っていた。



「 でも、ベットとかソファー買い替え時期かなぁって捨てちゃったから買いに行かなきゃね。それまで布団で許して？ 」



『 うん！ベットにソファーでしょ？あと、食器も新しく欲しい！ 』



「 落ち着いたら買いに行こうね 」




新居を前に これからの生活へ期待が膨らんでいく。



未来図を想像して胸がいっぱいになっちゃうんだ。





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