推しくんと付き合っちゃった話 【 こ ろ ん 】

353推しくん ページ10

.



お洒落なカフェテリアで過ごす優雅な午後


こんなにゆっくりと寛ぐのも久しぶりな気がする。




「 だってA、彼氏できてから全然構ってくれなくなっちゃたからさ〜 」



『 だからごめんってば…、じゃあ、今度遊びに行こ？瑞希の行きたい所行こうよ』



長らく会ってないような気がする サークル仲間の瑞希ちゃん


大学には頻繁に行ってるんだけどなかなか私達の都合が合わないんだよねぇ。



「 でもさ、未だに不思議なんだよね。何万人ものファンの中から彼を射止めちゃったAって何者なの？色仕掛けでもした？ 」



『 してないよぉ、…私は、ただただ大好きだっただけだもん 』



偶然出会って、なんとなく恋して、気付いたら隣に居た。


おとぎ話にさえありそうに無いお話だ。



「 てかさ、Aの過去の話とか聞いたことないかも。高校生の頃どんな感じだった？ 」




あまりいい思い出はないんだけどなぁ。


特に華やかなJK生活 ってのも無かったし彼氏が居た訳でもない。


なんなら高校時代から私は彼のことが大好きだったから周りを見る余裕とかそんなに無かったのかもしれない。



.

354推しくん→←352推しくん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す