推しくんと付き合っちゃった話 【 こ ろ ん 】

※387推しくん ページ44

.

※大人な表現が1部含まれます。
苦手な方は読むのをお控えください。

.



私の言葉は彼には全く届いていないらしい


今の彼は、私の好きな彼じゃない。




『 ね、いやだぁっ、や、めてっ、』



「 うるさいっ、…少し黙ってて 」



そう言って彼の手が私の口に入り込んでくる。

突然の事に 喉が苦しくなって嗚咽が漏れる。




「 嫌だ って言ってやめてくれる奴がいると思う？…こうやって無理矢理襲ってくるんだよ 」



『 ひぅっ、いやらぁっ、いたぁっ、！ 』



右脚を強引に持ち上げられて 下を脱ぎ捨てられる。

目に光がない彼 に何されるか分からなくて不安な気持ちから胸がドクドクいってる。


何も得られない行為なんて嬉しくない。




「 きっつ…、キツすぎて指1本も入んないんだけど 」



『 いだぁっ、…やだぁっ、いだいっ、』



彼の手首を握ると 強い力で 振りほどかれた。

悲しくなって 涙が溢れてくる。



「 ぼくはさ、Aが思ってるほど優しくないよ。いい人でもないし、カッコよくもない 」



『 そ、そんなことなぁいっ… 』



「 そんなことある。僕の心ん中ってAが思ってる何倍もどす黒いんだよ 」



前髪に隠れて今彼がどんな顔をしているのか分からない。

なんて声を掛けていいのかも分からない。



『 ひぃっ、んぐっ、ころんっ、くぅっ、』



それから彼は何も言わずに 何かの作業をするように 指の出し入れを繰り返す。


痛くて痛くて、ヒリヒリしてきて、早くこの時間が終わって欲しかった。




.

※388推しくん→←386推しくん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す