推しくんと付き合っちゃった話 【 こ ろ ん 】

365推しくん ページ22

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「 はい、お鼻ちーんってして 」


『 ふんっ！……くしゅっ、んん 』



よくできました とあたまを撫でられニコニコしてしまう。

体調があまり優れていないからか優しくされるといつも以上に嬉しくなっちゃう。



「 治んないねー、薬飲んだ？ 」


『 のんらぁ 』



こんなに舌が回っていない喋り方なのは鼻にティッシュを詰め込んでいるから。


数日前から 原因不明のクシャミと鼻水に悩まされている。
アレルギーか何かかも って事で薬を貰ったけど一向に治る様子がない。




「 目は大丈夫？痒かったりしない？ 」


『 うんー、らいじょぶ 』



うーん と彼が眉を下げる。

困らせちゃってる、でも原因か分からない以上私もどうすることも出来なくてただ頼ることしか出来ない。



「 よし！Aここおいで 」



彼が膝の上をポンポンと叩いて遠慮気味に上に乗っかる

手を上には私の好きなゼリーが握られていた。



「 はい、あーん 」


『 あーー、おいひいね 』



色んなフルーツがゴロゴロ入ってて美味しい

私の体調が悪い時には必ずと言っていい程買ってきてくれる。



「 ん、…口、ついてる 」


『 んー？…っわぁ 』


唇に付いたゼリーを彼の舌がペロッと掬う。

美味しいなんて呑気に味わってる。




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