キ ス フ レ 【 赤 】

２キス ページ2

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まだ彼等は到着していないらしく暇を弄んでいた

荷物を運んでもらったお礼に何か奢ってあげようと思う
事務所に新しく自販機を置いてもらったばかりなのだ



「 えぇ、やっぱいいよ。女の子に奢らせるの申し訳ないよ 」


『 でも、運んでもらったし 』


「 いいって、んーじゃあさ 」


この密室空間で彼と2人きりになるのは何だか気まずかった

彼が私に向ける視線が 普通 では無いことを知ってるから
そうさせたのは 自分 であって 彼 は何も悪くない


欲深い私に付き合わされてる哀れで可哀想な人なのだ


「 お詫びに…、それ ちょーだい？ 」


肩をグイッと押されて自販機の影に隠れる

ズルズルと床に落ちていって彼が見下ろすように私を眺めていた。


そして案外 彼 もこんな関係に乗り気なのだ


「 ずっと期待してたでしょ。……口では否定しても身体は正直だからさ 」


顎を持たれて唇を押し付けられた。

私が望んだ、アレもコレも



すき だと言った


あっさり断られたのだ、そんな風に見たことないと


ただ女の扱いにはよく慣れているのか
これからの仕事が気まずくなると思ったのか


私を突き放すことは無かった



唇 だけ の 関係


キスフレンド

通称 キスフレ



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