36話 ページ38
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本日何度寝か分からない。
目を覚ました時、外はもう真っ暗で隣には彼奴がいた
私が眠りについてた間、ずっと隣に居てくれて手を握ってくれてたみたい。
「 はよ。冷えピタ変えよっか。あ、ゼリー取ってくる 」
ギシッとベットが軋んで彼の背中が遠くなる。
急に悲しくなって息が苦しくなる。
こんなんで泣いちゃう程、心が弱っちゃってる。
「 ただいま〜、どっちがい、い?…何泣いてんの 」
『 居なくなっちゃ、やだぁ。隣にいてっ、? 』
彼の腕をキュッと掴む。
目の前が霞んで鼻の奥がツンとする。
まるで子供の頃に戻ったみたい。
泣いてる私の隣でオドオドする君
昔は何すればいいかわからなくて君も泣き出した。
「 隣にいるから、泣き止んでよ。どうしたら泣き止んでくれる? 」
『 ぎゅっ、してぇ、ぽんぽんしてっ 』
私の脇の下に手を通して胡座の上に乗せられる。
背中をポンポンとされて落ち着いてくる。
こんな風に甘えられるの、ちょっぴり嬉しいんだ。
いつもより優しい君が見れるのが、好きなんだ。
「 冷えピタ変えるよ?まだ熱高いね 」
おでこに新しい冷えピタが貼られて冷たさから身震いする。
寒くてギュッとしがみつくように彼に抱きつく。
「 寒い?あ、服変える?まぁ、僕のになっちゃうけど 」
私がどうしても離れないから 抱えたまま服を取りに行く。
こういう時ぐらい、迷惑掛けちゃっても許してくれるよね…。
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さざんか(プロフ) - 私の予想の斜め上をいきました…笑まさか信号機組とは!!今作品も素敵です…!! (2020年3月28日 2時) (レス) id: dfb928314c (このIDを非表示/違反報告)
おお - これ以上よんだら尊すぎて死ぬ (2020年3月27日 21時) (レス) id: 6b04e95e5a (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ☆(プロフ) - やばぁぁぁぁぁぁぁい!!!るぅとくんが身体弱い設定!ありがとうございます!待ってました!(何様)頑張ってください! (2020年3月27日 19時) (レス) id: c11488bac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白兎 | 作成日時:2020年3月27日 19時